ヨークシンシティ激闘編
５２話 ヨークシン再び
妹をジャポンの心源流道場に預けてから１ヶ月たち
私は両親のガンショーの仕事の手伝いや念の修行をしたりと平和な生活をしていた。
「あ〜、暇ですね。まあ面倒事よりはましだけど・・・」
そう呟きつつ私は退屈そうな顔をしてテレビを見ていると
ヨークシンについてのニュースが出ていた。
『ヨークシンドリームオークションイベントまであと１０日となり
今年もヨークシンにはたくさんの観光客が集まっています。』
「あ〜、そういえば、そろそろヨークシンのオークションイベントの時期だな〜。
最近というか一ツ星シングルになってから全然ハンターの仕事はしていないから
ちょっと金稼ぎに行ってみようかな。
とりあえずその前に両親にそのことを説明するとしますか。」
私は今後の予定を決めて仕事でしばらく出ていくことを伝えに両親の所に行った。
１週間後
私はフリーダム・ゲートでヨークシンに来ていた。
「ふー、１年前のように相変わらず人ばっかりだな〜。」
私は周りの人混みを見て呟いた。
「さてと、予約したホテルに行きますか。」
私はホテルの方に向かって歩き出した。
「チェリッシュ様予約したのは８月２９日から９月１０日までの
ご利用で間違いありませんか？」
「ええ、大丈夫です。」
「ではこれが部屋のカードキーです。ゆっくり楽しんでくださいね。」
私はホテルの受付の女性からもらったカードキーを持って部屋に入った。
「さてと、オークションイベントが始まるまで少し時間があるから、
それまで適当に街の散歩でもしようかな。」
私は部屋に少ない荷物を置いて散歩しにすぐにホテルから出た。
「下見に来てみたけどまだ始まっていないのに結構人がいるな〜。」
私は値札競売市が行われる広場に来ていたが
周りには私と同じように下見に来たらしい人でいっぱいだった。
「これ以上ここにいても何も得る物は無さそうだし
次は銀行で財布に入れるために１０万程お金を引き出しておきますか。」
そして、私はすぐ近くにある銀行に入ったが
ドンッ ドンッ
「全員、動くな！！死にたくなかったら俺達の言う通りにしな！！」
「キャアアア！！」
「ぎ、銀行強盗だ〜！！」
私は今、マスクを被った５人の強盗達によって起きた銀行強盗事件に巻き込まれていた。
「へへへ、もうすぐヨークシンドリームオークションが開催されるから
たんまり金が貯め込んでいるはずだ。」
（とりあえず今は様子見にしますか。）
私は今は銀行強盗達の様子を観察しながら大人しくすることにした。
そして、しばらくして外は警察やマスコミ・野次馬で騒がしくなっていた。
「アニキ、金はこれで全部です。」
「よし、とっとと逃げるぞ。」
「いや待ちな。保険ということで人質を連れて行こう。」
「そうだな。さ〜て誰にするか・・・ん」
そして、銀行強盗の１人と私は一瞬眼があったような気がした。
（なんか、いやな予感がしますね。）
そのチェリッシュの予感は大当たりで
「よ〜し、そこの小娘こっちに来な。俺らとちょっと付き合ってもらうぜえ。」
銀行強盗達の１人が私を指差して命令した。
（やっぱりか・・・仕方ない。）
私は言う通りに従って銀行強盗達の方に向かって歩き出した。
「よ〜し、よく来たなあ。お嬢ちゃん
じゃあ俺達と楽しいドライブをしぶおっ！！」
私は相手が子供だから油断しまくっている銀行強盗の１人の顔を
殴り飛ばして壁に叩きつけた。
「ぐべ！！」
「はうっ！！」
「うごっ！！」
次にいきなりに出来事に一瞬固まった強盗３人も殴り倒して意識を飛ばし
「て、てぶぇはぁぁ！！」
「これで終了―っと」
最後にようやく我にかえった彼等のボスを銃を構える前に顔面を蹴っ飛ばして片づけた。
『ヨークシンの第２銀行を襲った銀行強盗は偶然居合わせたプロハンターによって
５人全員捕縛され・・・』
あの後、私はそれなりに顔を隠して警察に銀行強盗達を引き渡して
彼等にかかっていた５００万の賞金を貰いホテルに帰って部屋でのんびりしていた。
とりあえず、テレビを付けるとさっきの事件が報道されていた。
「ふー、私の顔や名前は映っていないみたいでよかったわ。
プロハンターは目立ちすぎると自分や周りの命を危険にしてしまう可能性があるし」
私は安心して、ベッドにダイブした。
（ふう、またイベントは始まっていないのに今日は精神的に少々疲れたよ。
明日に備えてとっとと寝ようっと）
私はそう考えて瞼を閉じて眠りについた。