小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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ヨークシンシティ激闘編
56話 凄腕の情報屋兼医者×宝石泥棒



9月6日 早朝

「あ〜頭が痛い・・・」

私は頭痛でふらつきながら歩いていた。

「まったく酒が弱いにも程があるわさ。」

「師匠が無理矢理飲ませたんでしょうが<`ヘ´>・・・痛!!」

私は頭の痛みをこらえながら少々怒りがこもった声で言った。




約8時間前

「パリストンはトリプルハンターであると同時にネテロ会長が認めた
最強ハンター集団十二支んの1人であいつの悪略で
たくさんのハンターが被害にあっていて・・・」

私は今酒を飲んで酔った師匠から愚痴を聞かされていた。

(つ、疲れた。早くぐっすり寝たい・・・)

「と、とりあえず師匠そろそろ寝ませんか?
これ以上は明日に響きますよ。」

「あん、私の酒が飲めないっていうの?
ほらほらほら〜っ」

酔っ払ったせいかいきなり師匠は無理矢理私の口に酒をぶち込んだ。

「や、止め!んぐぐ!!」




そして、現在私は師匠の知り合いの医者兼情報屋の所に向かっていた。
「ああ・・・気持ち悪い。」

私は青い顔をして呟いた。

「着いたわさ。」

私達はホテルから15分ほど歩いた所にある漢方薬店に入った。




「ふう〜、だいぶ楽になりましたよ。
ありがとうございます。」

私は薬をくれた長いひげのお爺さんダルクにお礼を言った。

「どういたしまして、それにしても
11歳の子供に無理矢理飲ませるとは何やっとるんじゃお前は!?」

「あははは、ごめんごめんちょっとムシャクシャしてて
それでついね。」

ダルクは師匠に怒鳴りつけて師匠は笑って誤魔化していた。

(全然、反省していないじゃん)

私はそう思っていると2人は本題に入った。

「それで調べはついたの?」

「ああ、最近暴れまくっているあの宝石を狙う怪盗のことだろ?
ある程度は調べがついたぞ。
次に奴が現れるのはこのヨークシンの美術館だ。
黒い宝石がついた冠ナイトメアティアラを狙ってな。」

「そうありがとう。」

「余計なことだと思うが、なんか因縁でもあるのか?」

「あの怪盗は私の大事な宝石を盗もうとしたのよ。」

師匠は怒りを若干含んだ声で答えた。

(うわ〜、師匠の宝石に手を出して喧嘩を売るなんて・・・)

「で、あいつはこりずにまだ私の宝石を狙っているみたいでね。
こっちから攻めて捕まえようかと思ってね。それに
あいつがこれまでに奪った4個の宝石は欲しいしね」

「そうか・・・
だが気を付けろよ。死者はいないとはいえ既にアマチュア40人が返り討ちにあって全員病院行きになっている。
それで先日ハンター協会は今の所女だということしかわからないこの宝石泥棒を
B級賞金首と認定したそうだ。
まああんたなら大丈夫だと思うが一応気を付けろ。」





同時刻 ヨークシンのとある一軒家でテーブルに4個の宝石を並べて
懐かしい目で見ている者がいた。

「あと2つ・・・
あと2つで」

その者はそう呟いていた。

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