小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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ヨークシンシティ激闘編
57話 宝石争奪戦


「ここがそうね。」

「みたいですね。」

私は師匠と一緒に例の宝石がある美術館に来たが

「なんか館内は騒がしくないですか?
もしかして・・・」





ナイトメアティアラが展示されているフロアにゴーグルで顔を隠した女性
とその女性の昏倒させられた警備員達がいた。

「これで5つ
あとはあの女が持っているリリウムのみ」

ナイトメアティアラを手に持って呟いた。

「あいつらが動く前に急がないと・・・」

そう呟いて彼女はその場から去ろうとすると

「見つけたわよ!この宝石泥棒!」

最後の宝石を持った者が現れた。

「探す手間が省けたわ。」

次の瞬間、その場は戦場と化した。




同時刻 美術館のすぐそばで怪しげな集団がいた。

「あの女はここにいるんだな?」

初老の無精髭の男はそばにいた部下に聞いた。

「ええ、5つ目の宝石を手に入れる為に」

「よし、いますぐあの女から宝石を全部奪い取ってこい。」

「「「ハッ」」」





「シッ、セイッ」

「チィィッ」

師匠は正拳突きを放ち、彼女はそれを紙一重で回避し
対して師匠は連続技に回し蹴りを喰らわせたがかする程度だった。

「喰らえ!」

私は念弾を彼女に放ったが

ドンッドンッドンッ

「ふんっ」

バシュウゥゥゥ

彼女は念がこもったマントで私の念弾を防いでしまった。

「頼むからあなたが持っている宝石リリウムを渡してくれないかしら」

彼女は少しいらついた口調で宝石を自分に渡すよう言ってきたが

「渡すわけないでしょうが、この泥棒。」

さらに「たくさんのハンターに重傷を負わせといて何言ってるの」と言って
当然、師匠は断った。

「じゃあ力づくね・・・」

それで緊張は高まった気がした。
そして、戦いはさらに激しくなるはずだったのだが

「へえ、なるほど最後の宝石リリウムはあなた方が持っているというわけですね。」

いきなり黒いマントをした女性が現れた。

「何者よあなた?」

「あなた達の宝石を欲する賊とでも言っておきましょうか。」

彼女は微笑を浮かべて答えた。

「ちなみに一応教えておくけど今までの宝石を盗んだのは私だけど
ハンター達を病院送りにしたのはその女よ。」

ゴーグルの女性は彼女を指差して言った。

「さてとあなた達が持っている6個の宝石全て渡してくれないかしら?
痛い目に会いたくないでしょう。」

彼女はパチンと指を鳴らし、周りから黒い軍服を着た集団が現れて私達を取り囲んだ。




「フフフ、今頃あの女は部下にボコボコにされているだろうなあ。」

初老の無精髭の男は笑いながら美術館を眺めていたが

「誰がボコボコにされたって?」

後ろから聞こえたこの言葉で固まり目を見開いた。

「ア、アイリ!な、なぜお前がここに!?」

男は動揺しながら後ろを向くとそこにはいつの間にか
倒れている部下達とゴーグルをした女アイリがいた。

「とある2人のおかげで脱出してきたのよ。」

そして彼女のこの言葉が耳に入った瞬間男の意識は飛ばされた。




ゴスッ バキっ メキャ ドンッドンッ

舞うような蹴りの連撃が襲撃者達を宙に飛ばし

キレのある銃弾が彼等の武器を破壊し

2人の手刀や殴打で全員が気絶させられた。

「ふうようやく片付きましたね。」

「はあ〜、こいつらの相手をしている隙にあのゴーグル女は逃げられてしまったわさ。」

師匠は周りに転がる襲撃者達を見て言った。

「いつの間にか黒いマントの女性もいなくなっていますね。」

「収穫はこれだけね・・・」

師匠は1枚の折りたたまれた紙を出した。

「師匠、それはなんですか?」

「あのゴーグル女が落していった物わさ」

そう言って師匠は紙を広げると
それには財宝の在り処を示す内容が書かれていた。

「こ、これは宝の地図!!」

それを見た師匠は即、興味深く地図を輝く目になった。





『今日昼、美術館を襲撃して展示品を盗もうとした盗賊とその盗賊達を雇っていた
企業家ディン=ブトロイ氏を逮捕しました。』

「無様だなエレン。仕事を失敗して逃げ帰ってくとは」

「五月蠅いわねビッド!!
まったく私以外は皆やられるなんて弱いにも程があるわよ!
しかも依頼人はあの泥棒猫に叩きのめされて警察の監獄行き
あのジジイはこれまでに随分と黒いことをやってきたのも警察にばれたらしいから
もう当分出てこれそうもないし
やられるのは勝手だけど報酬支払わずに私にタダ働きさせるな!!」

とあるホテルの一室でさっきチェリッシュ達を襲撃した
黒マントの女エレンは仲間らしき男ビッドに
馬鹿にされて自分を雇っていた依頼人が逮捕されたニュースを見て憤っていた。

「こうなったら
あのアイリとかいう泥棒猫とゴスロリ女を叩きのめし
鍵である6個の宝石をゲットして一攫千金を狙うしかないわね。
わかった?」

「俺はお前に従う義理や理由はない。
だが一攫千金のチャンスだというのは確かだ。」

(まあ元々宝を手に入れるために見つけたら
あの依頼人のジジイやこの女を消す予定だしな)

ビッドは内心で黒く笑みを浮かべながら今だけはエレンに手を貸すことにした。

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