小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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ヨークシンシティ激闘編
59話 金剛石製造機



敵をすべて排除した私達は宝が眠っている隠し洞窟にいた。

まあここに来る前にいつもの姿の師匠に
「この姿を他の人に話したらあの男のように物理的に粉砕するからね♪」
と目が笑っていない師匠からの殺気がこもった脅しをされましたけど

「ずいぶんでかい扉ですね。」

私は軽く10m以上の高さがある扉を見上げた。

「ここに埋め込むみたいね。」

師匠は気絶しているゴーグル女アイリから奪った宝石を扉にある6つの穴にはめた。

すると

ゴゴゴゴゴゴンッ

扉はゆっくりと開いた。





「う〜ん、何かしらこの機械は?」

扉の先には普通のテレビより少し大きい位の大きさの機械があった

「なんか文字が書かれていますけど時間がたちすぎて
ボロボロになっているからわかりませんね。」

私達はどうすればいいか困っていると

「それは金剛石製造機よ。」
ゴーグル女の泥棒アイリが足をふらつかせながら現れた。

「あらもう動けるようになったの
ずいぶんタフなのね。」

私と師匠は彼女を警戒して戦闘態勢をした。

「そんなに警戒しないで私は命の恩人に対して仇で返すような真似はしないわ。
それに貴方達ならこれを悪用しないだろうしね。
まあその代わり私を見逃してもらうけどね。」

アイリは金剛石製造機に触れて自分の過去やこの一件の事情を説明した。

この金剛石製造機や扉の鍵になっている宝石は彼女の祖父が作った物らしいのだが
アイリが幼いころに6つの宝石の幾つかがディン達に盗まれてしまったそうだ。
しかも最近ディン達がこの金剛石製造機の存在を勘づいて
悪用するために動き始めたものだから
それで6つの宝石を盗んで回収して奴らの野望を阻止しようとしていたらしい。

「あなたはこの機械を金剛石製造機と呼びましたが、
金剛石ってダイヤモンドのことですよね?」

「ええ、そうよ。」

「ちょっと待って今の時代にも金剛石製造機はあるわよ。
しかも人工的に作られたものだからそんなに価値はないわよ。」

師匠はがっかりしながら現在にもこれと同じ物機械が存在することを説明した。

「それで作られるダイヤモンドはみんなグラム並の小石サイズだから価値が低いのよ。
この金剛石機械はキロ並の大きさのダイヤモンドを製造できるわよ。」

「本当なのそれ!!」

師匠はそれを聞いて感激した。






4日後 9月11日
リンゴ―ン空港

私はアイリさんと別れの挨拶をしていた。

「いいんですか?あんなすごいのを私達に譲って」

「いいのよ。悪用さえしなければ私は何も言わないわ。」

「もう泥棒なんてしないで下さいね。」

「ええ、言われなくてももうしないわよ。
あ、これは私のホームコードね。
ハンターの仕事を頑張ってね。
可愛い小さなハンターさん」

そう言ってアイリさんは去っていった。

「あ!!」

「ん、師匠どうしたんですか?」

「あいつ・・・勝手に6つの宝石全部持って行ったわさ!」

「ま、まあまあ元々はあの人の物なんですから
大目に見て下さいよ。
金剛石製造機をくれたんですから」

師匠は私の説得に渋々ながらも納得した。

「はあ、まあいいわさ。
じゃあそろそろあたしも行くわね。」

「はい、師匠今回もいろいろとありがとうございました。」

「ふふふ、じゃ気を付けてね。」

そう言い師匠も去っていった。

「さてと私も帰りますか。」

師匠の姿が見えなくなったのを確認した私は空港から出て行った。


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