小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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妹×2人旅編
62話 妹の初仕事×千耳会×アンサートーカー
「ふう、探すのは大変だろうと思ったけど
フィナンシェのおかげであっさりと見つかったね。」

「あたしの念能力はこういう情報収集に向いているから。」

「あなたハッカーハンターが一番向いているんじゃないの。」

「ん〜、暇な時にやってみようかな。」

妹フィナンシェがハンター試験合格してから1週間経ち
私はその妹にハンターの経験を積ませるための仕事探しに千耳会にやって来ていた。

「この先みたいだね。」

フィナンシェは目の前にあるドアを指差して言った。

(よ〜し、行きますか。)





「プロハンター歴0年と2年に丁度良い仕事の依頼ねえ・・・
ちょっと待ってて今探してみるわ。」

原作でクラピカに仕事を紹介した千耳会の所員の顔中にピアスを付けたお姉さん
はパソコンをいじり始めた。

「これがいいじゃないかしら、女神の泉の水の入手という依頼よ。
すぐ近くだし貴方達のレベルでも丁度良いと思うわよ。」

「どんな依頼なんですか。
詳しく教えて下さい。」

フィナンシェは依頼の詳しい内容について聞いてきた。

「この泉の水はとても美味しいだけじゃなく美容効果があって
しかも、いろんな高級料理の材料でもよく使われるから結構人気があるのよ。
でも、その泉に行くには猛獣の巣窟になっている
危険地帯の魔の森を通らなければならなくてね。
毎年、多数の身の程知らずがその森で犠牲になっているの。
まあ、貴方達なら大丈夫よ。
特に貴方のお姉さんは一つ星シングルの怪物モンスターハンターみたいだし」

「え、お姉ちゃん一つ星シングルだったの?」

妹はキラキラした目で私を見た。

「あ、そういえばまだ言ってなかったね。
まあ、フィナンシェあなたなら数年でなれると思うよ。」

「へ〜、あたしは三つ星トリプル目指そうかな〜。」

「言っておくけど普通に仕事をこなしていったら二つ星ダブルは少なくても10年
三つ星トリプルは20年や30年じゃ無理よ。」

所員のお姉さんはクスクスと笑いながら言った。

「ま、気長に頑張りましょうか。ほらフィナンシェ行くよ。」

「これは泉への地図よ。気を付けてね。」

私達は地図を受け取ってお姉さんに手を振りながら千耳会をあとにした。





「ここがその魔の森ね。」

私達は街から出て数時間歩いて女神の泉がある山の麓に来ていた。

「うん、ここで間違いないよ。
この森は迷路のようになっていて迷いやすいから気を付けるよう書いてある。」

フィナンシェは地図を見ながら言った。

「フィナンシェあなたの能力なら森の迷路位簡単に攻略できるでしょ?」

「うん、まったく問題ないよ。」

「よし!では行きますか。」





ドンッ 

ドスゥーン

「これで5匹ずいぶんと臨時収入が入ったね。」

私は返り討ちにした熊を嬉々と解体作業しながら呟いた。

「ずいぶん手慣れているね。さすが怪物モンスターハンター」

「ほら、見てないで手伝いなさい。」

フィナンシェにさらに尊敬されているとも知らないで私はさっさと熊の解体を終えて素材をホワイティ・バッグに入れた。

そして、その後も順調に進んだ。

「ここを左に行けば泉にたどり着くよ。」

「相変わらず便利ね。その能力は私のアイデアのアドバイスで作った発とはいえ
ここまで便利な能力になるとはね。」

「ははは、お姉ちゃんに感謝してるよ。
このアンサートーカーはあたしにかなり向いている能力だし」




答えを出す者(アンサートーカー)
特質系能力
どんな状況や疑問や謎でも、瞬時に最適な「答え」を出せる能力
相手の攻撃の先読みや物の鑑定等も可能

制約・誓約
使用中は脳が超高性能なスーパーコンピューターのようになるのでかなり負担がかかるが
フィナンシェの脳はかなり優れているためそれなりに長時間使用ができる。
(キルアが幼少の頃から電気に耐性が付く訓練を受けているために
オーラを電気に変える念能力を身に付けることができたのと同じである。)

制限時間は現在は1日15分ほど(修行すれば延ばせる)
これをすぎると能力は自動解除されて24時間絶になるだけじゃなく
強制睡眠状態になってしまう。




私達はそんな談笑をしていると目的の泉に着いた。

「ようやく着いた。」

「へえ、かなり綺麗だね。」

私達は早速水の回収をした。

「これでよしっと」

30分ほどかけて用意した瓶全てにたっぷりと水を入れて
ホワィティ・バッグにしまった。

「お姉ちゃんも便利な能力ばかり持ってるね。」

興味深そうにホワィティ・バッグを見ながらフィナンシェは言った。

「まあね。私もずいぶんこの能力を気にいってる。
さて山から下りますか。」

「うん、帰りも油断せずにいろいろと気を付けないとね。」

私は妹の言ったことに苦笑しながら歩き出した。






その後、私達は特にトラブルもなく森を抜けたのだが

「へへへ、お嬢ちゃん君達の荷物をおじさんに譲ってくれないかな〜。
もちろん身ぐるみ全部な〜。」

山の麓に着いた途端に私達は野蛮そうな男達に囲まれていた。

(はあ〜、多分この人達は私達が手に入れた女神の泉の水狙いの物取りでしょうね。)

私はうんざりした表情してため息をした。
フィナンシェも同様だった。

「仕方ない片づけるよ。」

「うん、わかったお姉ちゃん。」

私は低く呟いて妹もそれに頷いた。




10分後。襲ってきた男達は2人に完膚無きに全員叩きのめされた。

「ハンターの仕事をしていく上でこんなことは日常茶飯事だから気を付けてね。」

私は周りに倒れている男達を見ながら妹に言った。

「うん、わかってるよ。
ハンターという職業はどれだけ危険な仕事か初めから覚悟していたからね。」

「まあフィナンシェは頭が良いから無駄な心配だろうけど」

私は妹と笑いながら会話をしながらその後は特に問題なく街に戻った。


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