小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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妹×2人旅編
65話 再び帰らずの洞窟へ×再び再会



「今回も結構狩れたね。」

私は自分の手にある薬草や宝石を見てホクホク顔で言った。

「確かにここはお姉ちゃんの言う通り自然の宝庫だね。」

私はフィナンシェハンターの仕事の経験を積ませるために
今日は再び前に来たことがあった帰らずの洞窟に来ていた。

「ねえ・・・お姉ちゃん」

「ん、何フィナンシェ?」

「あれ見てよ。」

フィナンシェが指の先には足跡があった。

「これはまだ新しいね。」

「うん、しかもここは洞窟のかなり奥だから普通の人はここまで来れるわけないから
かなりの実力者かもね。」

(ジンさんといいここはプロハンターが訪れることが多いのかな?)

「まあどのみち一番奥にも用があるし進むしかないか。
フィナンシェ警戒度上げてね。」

「うん、わかってるよお姉ちゃん。」





その後、15分ほど歩いて私達は帰らずの洞窟の一番奥に到着した。

「ここが帰らずの洞窟の一番奥
うわ〜、綺麗・・・」

「1年前と何も変わってないね〜。
それにしてもあの足跡の人はどこに?」

私がその疑問を口にすると

ザッザッザッ

誰かがこちらに向かってくる足音が聞こえた。

(なんかジンさんの時みたいですね。)

私はそんなどうでもいいことを考えながら警戒した。

「ん?そういえばこの気配はどこかで感じたことがあるような気がするな〜。」

私がそう呟いて現れたのは

「あら、チェリッシュじゃない。
また、奇遇ね〜。」

「師匠また久しぶりですね。」

昔世話になったハンターの師匠のビスケット=クルーガ―だった。




「あんたも相変わらず順調に仕事をこなしているみたいね。」

「ええ、師匠の指導のおかげですよ。」

「そう言ってもらえると嬉しいわさ。」

私達は適当な岩場で食事をしながら談笑していた。

「そういえばさっきから気になっていたんだけど
その娘は?」

師匠はフィナンシェに顔を向けて私に聞いてきた。

「は、はじめまして妹のフィナンシェといいます。」

「へぇ〜、妹ね〜。姉と同じように才能が豊かそうね。」

「ええ。私が直々に指導したり、
心源流の道場に入門させたりして鍛えに鍛えましたからね。
フィナンシェ紹介するね。この人は私に念の指導をしてくれたハンターの師匠の
ビスケット=クルーガ―さんよ。
ちなみに二つ星ダブルのストーンハンターね。」

「え、二つ星ダブルなんですか!?」

「ええ、それなりにプロハンター歴は長いからね。」

フィナンシェは尊敬の目で師匠を見ていたが急に驚愕の表情になった。

「こ、これはとても信じられないですね。
念ってこんなこともできるんですね。」

(あ〜、フィナンシェはアンサートーカーを使って
師匠の年齢や本当の姿を知ったようね。)

私はフィナンシェの驚愕の理由がわかり注意しておくことにした。

「フィナンシェ、プライバシーを考えて
能力を使いなさい。」

「あ、ごめんなさい。つい」

「何の話だわさ?」

師匠は何がなんだかわからない顔をして聞いてきた。

「あ、説明しておきますね。フィナンシェの能力はアンサートーカー
といいまして・・・」





「なるほどねえ・・・かなり便利な能力ね。
チェリッシュ同様に見事に能力の型が相性良くはまっていて
かなりすごい能力になっているし」

師匠はしばらくぶつぶつと呟いて考え込み始めた。

「よし!フィナンシェといったわね。あたしが念の指導をビシバシしてあげるわ。
あなたもかなり才能ありそうだしね。」

「はい・・・!?」

フィナンシェは困惑した反応をした。

(まあ、フィナンシェにとって良い勉強になりそうだし
ま〜いっかな)

私はそんなのんきなことを考えていると

「あ、そうそうチェリッシュ
ついでにあんたも修行に参加しなさい。
この1年でどれだけ強くなったのか知りたいしね。」

「え・・・!?」

こうして私達姉妹は師匠による地獄の修行タイムが始まった。




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