小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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妹×2人旅編
66話 海人



私は前に鮫退治の仕事をした港町に来ていた。

「ぜ、全部で3億5000万ジェニーで引き取らせていただきます・・・」

以前会った受付のお姉さんは笑顔を引きつらせ体を震わせながら対応をした。

「それでお願いします。
よし、儲かった儲かった♪」

私は上機嫌で了承した。

「うわぁ・・・千里眼で売ったらこれほどの価値があると
あらかじめわかっていてもびっくりだね。」

フィナンシェは通帳に振り込まれた大金を眺めて呟いた。

「ほらっ!そろそろ行くわさ!」

「あ、はい!わかりました。すぐに行きます。」

用事を済ませた私達は師匠に呼ばれすぐに店から出た。





「さてと実は偶然この近くに知り合いのハンター師弟がいてね。
修行は彼等と合同で行うわさ。」

街の外れの林の中を歩きながら師匠は言った。

「そのハンターってどんな人達なんですか?」

私は気になったので一応聞いてみた。

(ハンターって変わり者が多いからな〜)

私は自分もそれなりに変わっているのを自覚せずに思った。

「まあ見た目は多少変わった奴だけど良心的な性格だし実力もかなりのものよ。
というかそれなりの実力がないとあなた達との修行にならないわさ。
ちなみにチェリッシュあなたが会ったことがある人よ。」

「あ!もしかしてあの人達ですか?」

フィナンシェは少し離れた所にいるサングラスをかけて巨大なキセルを背負った男と
いかにも不良っぽい男と片腕がない男の3人組を見て言った。

(あの人はモラウさんじゃないですか。ということはそばにいる2人はもしかして・・・)

「お!久しぶりだな〜。チェリッシュ
ハンター試験以来だな。」

モラウさんは豪快そうな雰囲気を出して話しかけてきた。

「ええ、2年ぶりですね。
紹介しますね。妹のフィナンシェです。」

「はじめましてフィナンシェといいます。」

「俺はモラウ=マッカナ―シ
1つ星シングルのシーハンターだ。
よろしくな。
そして、この2人は弟子の・・・」

「ナックル=バインだ。ビーストハンターをしているぜ。」

「シュート=マクマホンだ・・・
UMAハンターだ。よろしく・・・」

「私はチェリッシュ=バートン
1つ星シングルの怪物モンスターハンターです。
よろしくお願いします。」

ナックルは元気よく挨拶をし、シュートは気弱そうに挨拶をしたので
私も挨拶と自己紹介をした。

「そういえば、皆さんはどういう仕事でここに?」

私はなんとなく気になったので聞いてみた。

「ああ、それはチェリッシュお前1年程前に漁師達からの依頼で
この辺りの海域を荒らしていた鮫を殲滅する仕事をしただろ?」

「ええ、しましたけど。」

私はすぐに頷いて答えた。

「それでこの辺りの海域の生物の天敵ともいえる鮫がいなくなって
最近ちょっと食物連鎖のバランスがおかしくなったらしくてな。
詳しくこの辺りの海の生態調査に来たのさ。」

「なるほど、言っておきますが私は何も悪くありませんよ。」

「ハハハ、気にすんなって
わかっているさ、鮫のせいでこの辺りの漁業に大打撃よりも遥かにマシだな。」

モラウはガハハと豪快に笑いながら言った。

「ほら、話はここまでにして始めるわさ。」

師匠は手をパンパンと叩いて本題に入らせた。

「ああそうだな。早速始めよう。
そうだな・・・
とりあえずお互いの実力を知るために模擬戦すっか
まずはナックルお前からだ。」

「ならこっちはフィナンシェあなたが行きなさい。」

師匠はフィナンシェを行かせることにした。

「よろしくお願いしますね。」

「ウッス、悪いが手加減しねえぜ。お嬢ちゃんよお・・・」

ナックルはフィナンシェを睨みつけて言った。

「ふふふ、それはこちらの台詞ですよ。」

「ほお・・・」

「ハハハ、どっちもやる気満々のようだな。
それでははじめ!!」

こうして模擬戦が始まった。


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