小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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妹×2人旅編
68話 過剰戦力



フィナンシェとナックル模擬戦が終わった後私達はレストランで昼食をしていた。

「いや〜、まさか相手の動きを先読みできる能力を持っていたとはな〜。
ビックリしたぜ。」

ナックルはサンドイッチをガツガツと食べながら言った。

「全くだわさ。
フィナンシェその能力はできるだけ内緒にしておきなさいよ。
便利で貴重な能力者はいろいろと狙われる可能性があるんだし」

「確かにそうだな。気を付けろよお嬢ちゃん。」

「確かにできるだけ秘密にしておくべきだな。」

師匠はフィナンシェの能力についての忠告を話して
モラウとシュートも同意して忠告してきた。

そんな会話をしながら私達は楽しい食事をしていたが、

バンッ

「ハアハア・・・」

店に1人の男が入って来たせいで中断となった。

「あん?なんだあ・・・?」

ナックルは怪訝な顔をして男の様子を見ていた。

(あの人はバリーですね。)

いきなり店に入って来た男バリーは私を見つけると
必死の表情で詰め寄って来た。

「チ、チェリッシュ!お願いだ!助けてくれ〜!!」

「あなたは私に決闘を仕掛けてきて返り討ちにしたバリーじゃないですか。
何かあったんですか?」

「海賊が攻めてきたんだよ!!
それも数百人規模で
お願いだ!なんとかしてくれぇ〜!!」

バリーのこの声はレストランに響き渡り
この話を聞いた他の客は一時ポカンとして
そして、大慌てで店から出て行って逃げ出し始めた。

私はその光景を見ながらため息をついて

「師匠ちょっと待ってて下さい。
さっさと片付けてきますので」

私はそう言って席を立つと

「お姉ちゃん、あたしも行く。」

「俺も行くぜ。丁度暴れたくてな。」

「俺も行こう。
目の前で厄介事が起きているのを見て見ぬ振りはできない。」

「まあ食後の運動には丁度良いか・・・」

「はあ、仕方ないわね。
とっとと行くわさ・・・」

他の5人も全員参加するつもりのようである。
私はこのプロハンター5人という最強メンバーを見て

「明らかに過剰戦力ですね・・・」

低い声でこう呟いた。





そして、この後の展開はチェリッシュの予想通り

「ひいい・・・!!」

「ぎゃああああああ!!」

「なんなんだよ!こいつ等はぁぁぁぁぁ!!?」

「ば、化け物だぁぁ・・・!!」

海賊達は何がなんだか何が起こっているのかわからず混乱していた。
今日はこの港町に襲撃を仕掛けて略奪をして暴れていたが
途中までは上手くいっていたのだが突然現れた
とんでもない6人組によって海賊達は次々とやられていった。

銃弾を銃弾で撃ち落とすという神技をやってのける少女
素手で撃った銃弾を掴むゴスロリ女
目にも止まらない速さで攻撃してくる少女
すごいパンチやキックを放ち数十人の仲間を吹っ飛ばす2人の男
でかいキセルを振り回して薙ぎ払って仲間を叩きのめすグラサン男

このありえないことを次々とやってのける連中によって
500人もの海賊はわずか10分足らずで壊滅した。





「やっぱりこうなりますよね・・・」

私は目の前に山のように積まれている海賊達を見て呟いた。
この光景を見た町長やバリー達は鮫退治の時のように目を見開いて
顎が外れても可笑しくない程に大口を開けていた。

(まあ楽に終わったから良しとしますか。)

私はとりあえず師匠達の元に向かって歩き始めた。


-70-
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