小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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妹×2人旅編
75話 バカンス



私とフィナンシェは温泉に入りゆったりとしていた。

「ふぅ・・・癒されるねぇ。」

「うん、リフレッシュに丁度良いよね。」

あの後、警察からザキラ討伐の報酬を受け取った私達は
バカンスという休息を取るためにカキン国にやって来て
温泉で有名な宿にいた。

「最近、いろいろあったから
その分、ゆっくりとここで休みたいね。」

フィナンシェはぼんやりと頬を赤くした顔で頷いた。

(あ〜、大仕事した後の休息はいいものだね・・・)





「チェリッシュじゃないか!
久しぶりだな。」

「あ、カイトさんじゃないですか。
お久しぶりです。」

ロビーでのんびりと自動販売機で購入した缶ジュースを飲みながら
フィナンシェと談笑していると
また懐かしい人と再会した。

「俺は生物調査の仕事でここに来て
ひと休みというわけでな。
お前はなんでここに?」

(そういえば原作が始まる2年程前から
カイトさんはカキン国でそんな仕事をしてたな。)

私は原作知識を思い出しながら
カイトさんの質問に答えることにした。

「私はただの休暇ですよ。
そういえば、ジンさんに会うことはできたんですか?」

「ああ、これで俺は一人前のプロハンターを名乗れるってわけさ。」

カイトさんは堂々と答えた。

「良かったですね。
あ、そうそう、私はこれから一緒に食事ですが、
皆さんも一緒にどうですか?」

私はカイトさんと一緒にいる仲間達に声をかけた。





お互いの自己紹介を終えて
食事をしながら私はこれまで大冒険をカイトさんに話した。

「ずいぶんとすごい冒険をしてきたんだな・・・
しかも、戦ってはいないとはいえ
ゾルディックに遭遇するとは・・・」

まあ、彼は少々驚く位の軽い反応だったが
そのことを尋ねたらお茶を口にしながら
「プロハンターは大抵トラブルに巻き込まれやすいからな。」
と苦笑しながら言った。

「確かにそうかも
まあそれなりに刺激的でやりがいがあって楽しいけどね。」

フィナンシェもそれに同意し苦笑した。

「本当にプロハンターってすごいわね・・・」

「ええ・・・」

「3人共、それ笑って話す会話じゃないよ・・・」

「ちょ、ちょっとついていけるレベルの会話じゃない気が・・・」

スピーナ=クロウ通称スピンさんと奇妙な服を着たバナナ=カヴァーオさん
の女性2人は真剣な目つきで呟き
小柄のポドンコ=ラポイさんとおどおどしているリン=コウシは
それに頷いた。

「おいおい、せっかくバカンスに来たんだから
仕事の話はそのくらいにして
パァーとしようよ。」

巨漢の男モンタ=ユーラスさんは
食べ物を口にたくさん詰め込んだ
リスのような顔で言った。

「そうそう、パァーとしような。」

スティク=ディナーさんはそう言い
「ヤハハハ」と笑っていた。

こんな感じで楽しい時間は過ぎていった。


-77-
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