小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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妹×2人旅編
76話 誘拐×VS密猟者



カキン国を訪れてカイトと再会した私は
ちょっと生物調査の仕事の手伝いをしていた。

「今日もずいぶん働いたな。」

カイトはさわやかそうな感じで今日の仕事を終わりにした。

「というかかなりの成果を上げてるわよ。
そこの2人のおかげで・・・」

スピンは私とフィナンシェに顔を向けて呆れながら
これまで仕事の成果の資料を見ていた。

「たった数日で軽く100種類以上も新種を発見したからね。」

「フィナンシェ大活躍だったね。
ほとんどはあなたが発見したんだし」

今の会話のようにフィナンシェは
アンサートーカーや持ち前の頭脳を駆使して
次々と新種を発見していったのだ。
これにカイト達はかなり驚いていた。

「私はようやく20種類なのにね・・・」

「「「いやそれでもかなり多いぞ!」」」

私は低くそう呟いたら即座にカイト達からつっこみをされた。

「ん・・・そういえばスピンとバナナとリンはどうした?」

カイトは3人がいないことに気づいて尋ねた。

「確かに遅いですね・・・
あ!リンさんだ!」

私は少し気になっていると
リンさんが汗だくで息を切らして慌てた様子で現れた。

「リンさんどうしたんですか!?」

フィナンシェは何かあったなと判断して
リンさんに聞いてみた。

「ス、スピンさんとバナナさんが山賊・密猟者達に誘拐されてしまったんです。
彼等は返してほしかったら今からすぐに街外れの小屋に来いと・・・」

「「「なんだって!!」」」




そして、その街外れの小屋に悪人面の男達と2人の少女がいた。

「くくくくく、あのハンターに何度も煮え湯を飲まされたからな。
この女達を人質にぶちのめしてやるぜ!」

「ええ、いくらあいつがハンターで強くても
人質がいちゃどうしようもないですしね。」

彼等は捕らえられて気絶しているスピンとバナナを舐めるように見て
高らかに笑っていた。





「昔、全員叩きのめしたんですか?」

「ああ、この辺りで活動している連中でな。
俺達が生物調査にやって来た時に自然を荒らしたり
仕事の邪魔をしたりしたから、お灸を据えたんだが
まったく懲りていなかったようだな。」

私の問いにカイトさんは歯ぎしりしながら答えた。

そして、指定された小屋が見えてきた。

「さて向こうには人質がいるから
うかつに攻めるわけにはいかないな・・・」

私達は草むらに隠れてカイトさんはどうするか考え込み
フィナンシェが出した人質救出を優先で行動を開始した。




「遅いな・・・」

「あの野郎、何やってやがる・・・」

彼等はカイトがなかなか現れないので苛立っていた。

「たく、どうやらやっと来たみたいだな。
待たせやがって・・・」

ガチャ

小屋はそんな苛立った雰囲気に包まれていると
カイトが小屋に入って来た。

「カイト!!」

人質として捕らえられているスピンは叫んだ。

「大丈夫だ。すぐに助けるから大人しくしてろ。
バナナはどうした?」

カイトは慌てた様子はなく冷静だった。

「別の場所に監禁しているぜ。
にしてもてめえずいぶんと余裕だな。
気に入らねえ・・・
これが目に入らねえのか?」

男の1人がスピンに銃を向けて怒りを含んだ声で言った。

その瞬間

ドシュッ

「グアアッ!!」

窓から飛んできた銃弾によって右手は撃ち抜かれて
男は銃を落とした。

そして、カイトは

「グェッ!!」

「ギャッ!!」

バキ ドコォ ゴスッ

彼等がいきなりの事態の驚いた隙をついて全員叩きのめした。

ガチャ

「これで終わったね。」

外から狙撃をした私はのんびりと小屋に入った。

そして、仰向けに倒れている私に右手を撃ち抜かれた男は
汚い笑みを見せて私に話しかけてきた。

「くくくくく、お前等忘れていないか・・・
俺達にはまだもう1人人質が「バナナさんはもうとっくに救出しましたよ。」
いる・・・・」

私はバナナさんを救出したフィナンシェからの写真付きメールを見せて言った。

こうして男達は全員捕縛されて刑務所行きとなった。





数日後

「ふぅ・・・フィナンシェのアンサートーカーですぐに
バナナさんの居場所がわかってよかったですよ。」

「ああ、お前等のおかげで助かったぜ。
礼を言う。」

カイトさんだけじゃなくスピンさんとバナナさんも私にお礼を言った。

「それにしてももう行くのか?
もう少しゆっくりしていけよ。」

「いや〜私達は世界を旅して回りたいので
これ以上長居する気はないので・・・」

「そうか・・・2人共、気を付けろよ。」

「ええ、ではまた」

こうして私達はカイトさん達と別れた。

「今回は結構勉強になって充実した経験になったかも・・・」

私はポツリとそう呟いて歩き始めた。



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