小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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幻影旅団編
78話 警備×占い×蜘蛛



「ここのようだね。」

フィナンシェは目の前にある美術館を見上げて言った。

「気を付けてね。フィナンシェ
あの師匠が加勢を頼む程の仕事なんだから」

「うん、わかってる。」

パドキア共和国最大の美術館で行われる世界有数の宝石展示会
私達は師匠に仕事の手伝いを頼まれてやって来ていた。
全く怖くもないがきっちりとスーツを来た警備の人達から睨まれながら
私達は美術館に入り真っ直ぐと師匠の所に向かって歩いた。




「よく来たわね。2人共いきなり呼んで悪いけど
ちょっと今回の仕事は一筋縄じゃいきそうになくてね・・・」

私達はロビーで師匠と再会して早速仕事の話に入ることにした。

「師匠いったいどういう仕事なんですか?」

「仕事の内容は。この明日1日中イベントの警備よ。
本来ならあたし1人で楽勝な仕事なんだけど・・・」

「何か裏事情でもあるんですか?」

私は少し真剣な顔をして師匠に聞いてみた。

「ええ、あなた達はノストラードファミリーの占い少女を知ってる?」

「ネオン=ノストラードのことですか?」

「ええ、そうよ。」

「お姉ちゃん何者なのその人?」

フィナンシェははてなという表情をして私に聞いてきた。

「百発百中の予知能力を持った念能力者だよ。
あの少女の占いによってたくさんの人が助けられていて
裏ではそれなりに評判らしいよ。」

「その通りわさ。
先日、その占いでここに賊が襲撃するという予知が出てね。
依頼主のプライドや仕事の事情等いろいろの理由で中止できなくて
しかも、相手は念能力者らしいから
それで急遽プロハンターのあたしが雇われたのよ。
でも、私1人じゃ荷が重くてね・・・」

「え・・・師匠はプロハンターの中じゃかなりの実力者じゃないですか。
そこらの並の念能力者位束でかかってもどうってことないでしょう。」

「その予知に賊のことを示す蜘蛛という単語があったのよ。」

(蜘蛛・・・ま、まさか・・・)

私は師匠のその言葉を聞いてものすごく嫌な予感がし
当たってほしくないというかすかな希望を持って確認してみた。

「し、師匠・・・それってもしかして・・・」

「ええ、襲撃してくる賊は幻影旅団わさ。」

師匠はため息をつきながら肯定した。

(マ、マジデスカァァァァ!!!)

「ええ!!あのA級賞金首の盗賊集団ですか!!?」

私は心の中で絶叫を上げ、
フィナンシェはとてつもない大物の遭遇に驚いていた。




次の日
その後、内心ビクビクしながら
私は師匠とフィナンシェと一緒に会場内で警備をしたが
始めてから半日経っても平和で何も起こらなかった。

「まったく最近は物騒ね・・・」

「え、何のことですか?」

「最近、幻影旅団だけじゃなくゾルデックも暴れていてね。
しかも、先日この前話していた十二支んの1人のパリストンが副会長に就任して
審査部や協専ハンターの連中を牛耳ってやりたい放題しているそうよ。」

「うわぁ・・・(原作時もそうだけど今の時期も世界は結構荒れてるね・・・)」

私は仕事をしながら師匠とそんな会話をして時間を潰しいった。

「もうすぐイベントは終わりだね・・・」

フィナンシェは腕時計を見て言った。

フィナンシェは気を抜いているようだが
私は油断せず周りを警戒し直した。

「いやあの予知は必ず当たるからね。
絶対に油断しないで「ギャァァァァァ!!!」
来たみたいだね・・・」

ドドドドドドドドドドドド

ガラガラ ガッシャァァン ズドン

正面入り口から悲鳴や銃声や破砕音が響きまくっていた。

「チェリッシュ、フィナンシェ行くわさ!!」

(はあ・・・まさか旅団と戦うことになるなんて・・・)

私は暗い表情をして師匠とフィナンシェと一緒に正面入り口に向かった。


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