小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


幻影旅団編
79話 弾幕



「これはひどいわさ・・・」

私達はロビーに急いで駆けつけるとこの場にいた警備は全滅していて
今師匠が言った通り至る所にバラバラの死体が転がり壁や床は銃弾で抉れていて
さらに死体の血によってできた血溜まりでこの場は真っ赤に染まっていた。
そして、この惨状を作り上げた3人は頭を蹴っ飛ばしたり踏みつぶしたりと
足元の死体をゴミのように扱いながらこちらに視線を向けた。

「お、どうやらハンターがやって来たようだな。」

「ようやく面白くなってきたな。」

「フィンクス、フランクリン油断しないようにしてよ。
あいつ等今まで倒したプロハンターと違ってかなり手強そうだよ。」

「ほう・・・確かに強そうだ。
ますます面白くなってきたぜ。」

「おい、フィンクス!シャルナークの言う通りだ。
あいつ等結構できるぞ。なめてかかるな。」

(まさかこんな形で幻影旅団と戦うことになるとはね・・・
とりあえず他のメンバーはいないのか確認してみますか。)

「戦う前に聞きたいことがあります。」

「なんだい?」

「あなた達には他に仲間がいますか?」

私がそう質問するとシャルナークは少し考えて
表情を緩めて笑顔で答えた。

「まあ・・・いるけど今回は僕等3人だけだよ。」

「あっさりと答えますね。」

「隠す意味ないしね。」

私はフィナンシェに視線を向け彼女は僅かに頭を縦に振った。

(嘘は言っていないみたいだね・・・
この3人だけなら師匠もいるからなんとかなるかも・・・)

私は考えながら銃を構えて彼等に向けた。

「おうおう、やる気満々のようだな〜。
じゃあ〜とっとと
始めるか!!」

そして、このバキボキと腕を鳴らしている
フィンクスの言葉を合図に
師匠はフィンクスと
フィナンシェはシャルナークと
そして、私はフランクリンと対峙し
戦闘開始となった。




ズドドドドドドドド

「くっ!」

「ヒャッハァァ!!」

私は弾幕の嵐を出しまくるフランクリンの念弾攻撃を
走り回って避けまくり手こずっていた。

(一発一発の火力は半端じゃない。
なのに、ガトリングのようにあれだけ撃てるなんて・・・)

「よそ見している暇なんてないぞ。」

「調子に乗らないで下さい!」

ドンドンドンドンドンドンドンドンドン

私は走りながら銃の照準をフランクリンに向けて撃ちまくった。

「無駄だっ!」

ズドドドドドドドドドドドドド

しかし、フランクリンの両手指から放出される大量の念弾に撃ち落とされて
私の攻撃は届かなかった。

「あぐっ!!」

「どうした動きが鈍ってきたぞ?」

「ハアッ・・・ハアッ・・・」

私はさっきの攻撃を喰らってわき腹と左腕と左足から血を流して
かろうじて立っている状態だった。

(こうなったら一か八か・・・)

私はふらつく足で移動してフランクリンの目の前に立った

「観念したのか?」

「なわけないでしょ・・・」

フランクリンはどうするか少し考えたようだが
このままだと時間が無駄に過ぎて
応援のハンターや警察とかが駆けつけたら面倒なことになると
判断して一気に決着ケリをつけることにした。

「まあいい・・・とどめだ!」

ズドドドドドドドドド

「はあああああああああ!!!

ズッドォォォォォォォン

私は念弾“波皇”に思いっきりオーラを込め
巨大な念弾を撃った。

「なんだとっ!!?」

私自身がフランクリンに追い詰められてピンチになっていたため
さらに威力は上がりフランクリンの弾幕を豆鉄砲のように弾いていき

「グハァァ!!」

フランクリンに直撃した。

だが、弾幕で威力がそれなりに削られて落ちたため
フランクリンを倒すに至らなかった。

私はそれを先読みして瞬時にフランクリンに距離を詰めて

ズドンドンドンドンドン

怯んでいる彼に追撃の銃撃を撃ち
まともに喰らったフランクリンは吹っ飛んでいき
地面に叩きつけられ気絶したのだった。


-81-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




HUNTER × HUNTER ゾルディック家編 [Blu-ray]
新品 \3896
中古 \
(参考価格:\5040)