小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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幻影旅団編
80話 撃退



「フィナンシェは無事だといいけど・・・」

フランクリンを倒した私は妹の元に向かっていた。
ちなみに師匠の方は心配無用という信頼があるため後である。

そして、駆けつけるとシャルナークがフィナンシェに
アンテナを指そうとしている所だった。

「させるかぁぁ!!」

ドンドンドンッ

「うわっ!危なっ!!」

私はすぐにシャルナークに念弾を撃ち込んだが
かわされてしまった。

「加勢に来たようだね。
フランクリンはどうしたの?」

シャルナークはすぐに体勢を立て直して
仲間のことを聞いてきた。

「叩きのめしましたよ。
一応、言っておきますが、殺してはいません。」

私は少し考えたが正直に答えた。

私はシャルナークを警戒しながらフィナンシェの所に移動した。

「フィナンシェ大丈夫?」

「う、うん、私は大丈夫
助けてくれてありがとう。お姉ちゃん。」

私は妹が無事だと確認してシャルナークと戦闘に入ろうとすると

「もうあなただけよ。大人しく降参しなさい。」

「フィ、フィンクス!!!」

旅団の1人をズリズリと引きずって師匠が現れた。
師匠に敗れたフィンクスは半殺しで顔はボコボコにされており
シャルナークは仲間のそんな姿を見て驚愕していた。

(あ〜、多分あの人は師匠を怒らせて
あの姿になった師匠にやられたんでしょうね。)

私は少しフィンクスに同情しつつ
追い詰められたシャルナークを警戒した。
そして、それでチェックメイトかと思ったら

「ずいぶんとピンチのようだなシャルナーク。」

「団長!!」

幻影旅団団長クロロ=ルシルフルが現れた。
しかも彼と一緒に大男のウボォ―ギンと着物を着た女性マチがいた。

「安心しろ、戦うつもりはない。」

私はこの状況を脱するか考えていると団長クロロは口を開き
話し合いをしてきた。

「おいおい、団長〜
宝石を手に入れずに退却するんですか?」

大男ウボォ―ギンは少し文句があるような口調で聞いてきた。

「割に合わないだけさ。このままあいつ等と殺し合いをして手に入る物の
リスクとリターンを考えてここは退くべきだと判断したのさ。
それに・・・」

クロロは窓の外にいつの間にか集まっている警察に目を向け

「タイムオーバーだ。
あいつ等だけじゃなく警察や応援に駆けつけた
ハンター達も相手するのは面倒だからな。」

「話がわかる人で良かったですよ。
私も話し合いで済ませたかったので・・・」

「ほらっ、気絶した仲間を連れてとっとと去ってちょうだい。」

そして、フィンクスはシャルナークが
フランクリンはウボォ―ギンが肩車をし
去り際にクロロは「それではまたどこかで会おう。」と言って
私は幻影旅団が去って姿が見えなくなったのを見て漸く緊張が解け安心した。
同時に少々疲れで座り込んでしまったが




1週間後

「もう完全に回復して退院のようね。」

「ええ、もう大丈夫ですよ。」

あの後、旅団との戦闘での怪我で私だけ病院に直行して
入院することになってしまっていた。(実はそれなりに大怪我だった)
まああの幻影旅団と戦ってこの程度で済んだのは奇跡だなぁと
私は思うけど・・・

「それにしてもあれはちょっと勿体無かったかもね。」

師匠はあの幻影旅団を撃退して宝石を死守したことを知って
私達を気にいって是非雇いたいという頼みを断った話をした。

「私はもう旅団と関わるのはコリゴリですんで
正直言って金よりも命が大事です。」

「同感。」

私とフィナンシェは苦笑しながら言った。

(ああ、生きてるって素晴らしいよ・・・)

私は深呼吸して窓の外の空気を吸って
そんなことを考えながら病院の外に足を進めた。


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