小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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竜の卵騒動編
82話 フェアリードラゴン



深夜、とある山の洞窟で怪しげな男達が洞窟から
何か丸い物を持ち出していた

「くくくくく、これで俺達は億万長者だな。」

「ああ、すぐにブラックマーケットや
どっかの金持ちに高く売りつけようぜ。」

男達は欲望丸出しな目で持ちだした物を見ていた。

「おい!急げ!奴等に気づかれる前にとっとと去るぞ。」

「おっといけねえ。死ぬのは御免だぜ。」

「急げ!急げ!」

その言葉に男達は少し慌てながら素早くこの場を離れ姿を消した。
そして、男達がいなくなってからしばらくして

ギャオオオオオオオオオ

洞窟から怒りと悲哀が混じった咆哮が周辺に響き渡った。





私達はアイジエン大陸の別名空竜山と呼ばれるカルゴ山に来ていた。
ここにはフェアリードラゴンというドラゴンが生息しており
そのドラゴンは妖精のような綺麗な羽をしていて
大人しいので毎年観光客がこの山にフェアリードラゴンを観にやって来るのだ。
それで私達もそのドラゴンを一目見ることにやって来ていた。




ガタン ゴトン プシュ〜 

『終点カルゴ山前に到着で〜す。
皆さん楽しんでいってくださいね〜。』

「やっと着いた〜。
あ〜空気がおいしいね。」

列車から降りて到着した私は背伸びをしつつ深呼吸をした。

「うん、さすが観光地だけあって賑わってるね。」

フィナンシェも活気がある町並みや綺麗な山を見て
少々はしゃぎそうになっていた。

「さ〜て、予約したホテルに行こうか。
そして、この辺りをゆっくり見て回ろうね。」

「うん、そうだね。」

私とフィナンシェは早速予約したホテルに向かうことにした。




ホテルでの用事を済ませた後、
私とフィナンシェは観光名所カルゴ公園に来ていた

「ようこそ、カルゴ公園へ。入場料は1人2000ジェニーで
・・・・・・ハ、ハンター証ですね。
はい、本物だと確認できました。
入場料は無料です。楽しんで下さいね。」

私とフィナンシェが出したハンター証を見て
受付のお姉さん達から驚愕の目を向けられながら
私達は入場した。

(ちょっと視線がきついね・・・
やっぱハンター証を使わない方が良かったかも・・・)

同時に少し後悔しながらではあったが




「あれがフェアリードラゴンですか・・・」

私は目の前にいる昼寝をしている5m前後の大きさの
虹色の翼のドラゴンを見て呟いた。

「確かに綺麗だね。
大人しいしそれなりに知能は高そうだよ。
鼻歌らしきのを歌っているのもいるし・・・」

フィナンシェは空を飛んでいるフェアリードラゴンも見てそんな感想を言った。

(この魔獣といいドラゴンといい
マジでこの世界って私の世界とファンタジー世界が
混じってる感じだね・・・)

私はフィナンシェと一緒に昼食を食べにレストランに行く道中で
そんなどうでもいいことを考えていた。




「ねえお姉ちゃん・・・」

「どうしたの、フィナンシェ?」

レストランで食事をしていると急にフィナンシェが怪訝な顔をして
私に話しかけてきた。

「なんかやけに外が騒がしくない?」

「ああ・・・実は私も気になってはいて
どうしようか考えていてね。」

そんな会話をしていると

バン

いきなり警備員らしき人がひどく慌てながら入って来て

「大変だぁぁ!!急にドラゴンが暴れだしたんだ。
皆、早く逃げるんだ!!」

息を切らしながら叫んだ。

「「「はああ!!?」」」

それでいきなりこの場はパニックになってしまった。

「ハア・・・・」

私は頭を抱えながらフィナンシェと一緒に
とりあえず現場に行くことにした。



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