小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>


竜の卵騒動編
86話 決闘×雨女・晴男
私達は決闘のため集落から少し離れた所に来ていた。
バランさんいわく被害をあまりでないようにするために

「あんたが客人のハンターかい
リア=ノーランドだ
夜露死苦な!」

「チェリッシュ=バートンです
お手柔らかにお願いしますね」
(確かに傍若無人的な感じの人ですね・・・)

今の私の頭の中での感想の通り彼女は
特攻服のような感じの服を着ていて
いかにも不良と言ってもいいような格好をしていた。
また、凶暴そうな印象もピリピリと感じて
なんかこれから始まる私との決闘をかなり楽しみにしているようだ。

(うん、純粋な戦闘狂ですね・・・)

幽遊白書の幽助の女バージョンだと言えばわかると思う。





「じゃあ、いくぜ!」

バランさんが戦闘開始の合図を出すと
すぐにリアさんは拳を握って突っ込んできた。
私はすぐに体を崩して左に移動してかわし
私の右頬のすぐそばに拳の打撃が掠め、
その際の風圧を肌で感じながら私は蹴りを放ち
リアさんはそれを左腕でガードして防いだが
私は同時に殴りつけてきたリアさんの右腕を掴み

ズダンッ

一本背負いでぶん投げて地面に叩きつけた。

「痛たたた・・・
チェリッシュっていったな。やるなあお前!」

リアさんは大してダメージを受けていないかの
表情ですぐに立ち上がった。

(これからが本番ですね・・・)

今のはただのウォーミングアップのようなもので
彼女はまだ能力を使用していない。
つまりこれからが本番だということだ。

私は細心の注意をしながら
彼女から少し距離を取りつつ銃を抜いて構えた。

「フフフ、あんたはこれを防げるかな?」

リアさんはそう言って光の球を投げてきた。

「わっと!!?」

私は少し慌てながらかわした。
そして、その光の球は私の後ろの崖に直撃し

ドコォォォン
ガラガラガラガラーッ

・・・・消し飛ばした。




「すごい威力ですね・・・
放出系いや熱を操る操作系ですか?」

フィナンシェはすごい威力に動揺しながら
リアさんの能力を分析していた。

「ほお・・・中々の観察力・分析力だな。」

隣にいたバランさんが感心したように呟いた。

「じゃあやっぱりリアさんは操作系ですか?」

「ああ、でも熱を操るというのは半分正解ってとこだな」

「半分正解ですか・・・」

「ああ、リアの能力は雨女・晴男レニー・サニーというのでな
まあそこまでしか話せねえ
あとは秘密で自分で考えてくれ」

バランさんは意地悪な顔をしながら言った。

そこでフィナンシェはこっそりとアンサートーカーでリアの能力を調べてみると

(うわぁ・・・・・中々面倒くさい制約をかけた能力ですね・・・)



雨女・晴男(レニー・サニー)
操作系
雨の日には、視界の範囲の水を操作する。
晴の日には、視界の範囲の熱を操作する。
雪、曇り、霰等の天気ではどちらの能力も使用できない。
雪、曇り、霰等の雨か晴以外の天気の場合、必ず1つはてるてる坊主又はあめあめ坊主を作らなければならない。
次の雨又は晴の天気の際に作成したてるてる(あめあめ)坊主の数に応じて能力効果は高まる。
誓約・制約
雨の日は女装、晴の日は男装しなければいけない。
雨と晴の日には、てるてる坊主又はあめあめ坊主を作ってはいけない。
雨又は晴の日に傘、日傘、雨合羽を使用してはいけない。ただし、店の軒先で雨宿り、他人の差した傘に入る、日焼け止めを使うなどは良い。
上記3項を破った場合、1週間絶になる




(なかなかの威力ですね
これはちょっとまずいかも・・・)

私はガラガラと崩れていく崖を片目で見て冷や汗をかいた。
そして、リアさんは

「もう一丁♪」

間髪入れずに再び光弾を投げてきた。

(この人は私を殺す気ですかぁぁぁー!!?)

私は内心で彼女を罵りながら
光弾に銃を向けて

ズッドォォォォン

念弾を思いっきり撃ち込み相殺したが

「ほらほらほらほら〜!」

彼女は楽しそうにオーラ消費のペース配分
を考えずに即連射してきて

ズッドコォォォォォォォォォォォン

この場は破壊されにされて地獄と化した。




そして、決闘は念弾や光弾の撃ちあいの長期戦となり
30分後、お互いのオーラが尽きて同時に倒れて
引き分けとなった。

「ははははは、
な、中々楽しかったぜ
また戦ろうな!」

「私はもうごめんですよ。
一歩間違えたら半殺しじゃすみませんでしたし」

リアさんは仰向けのまま嬉々しながら
私は岩に座り込みながら言った。

ちなみにリアさんはこの後、「やり過ぎだ!!」と
父親バランさんからかなーり叱られたそうである。





「娘のストレス解消してくれてありがとう
これが約束の卵だ」

「どうも・・・」

「おいおい、大丈夫か!」

私は至る所に包帯を付けた体で
フラフラとしながら卵を受け取った。

「あの人と戦いでのダメージが大きかったので・・・」

「まあ無傷で済むわけないからな・・・
一応聞くがまた娘の相手を「お断りします!!」そ、そうか・・・」

私はそう言ってバランさんの頼みを一蹴して断り
苦笑いしているフィナンシェを連れて
すぐにカルゴ山に向かった。


-88-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える




HUNTER × HUNTER 天空闘技場編 DVD-BOX 4枚組(本編ディスク3 枚+特典ディスク1 枚)
新品 \12969
中古 \9800
(参考価格:\15960)