小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
89話 不良×ボンボン



放課後
「ふう・・・皆からの質問攻めで精神的に疲れた・・・」

私はそう呟きながら下駄箱から自分の靴を出していると

「くくく、ちょっといいかな〜?チェリッシュさ〜ん?」

なんか高校の方の不良っぽい人達に絡まれました。
私は噂でこの高校の不良達の噂を聞いていたので

(はあ・・・
こういう人達に目を付けられないようにしたかったのに・・・)

少しため息をついて彼等に同行することにした。





その頃、高校の校舎の生徒会室で10人程の高校の生徒が作業していると
バンッ
「会長!!大変です!!」

気の弱そうな男の子が生徒会室に慌てて入って来た。

「どうしたの?」

メガネをかけた長髪の女の子は何があったのか問いかけた。

「あの転校生があいつ等に連れて行かれたそうです!!」

「全く・・・あのボンボンは
自分の親が権力を持っているから
何をやっても許されると思っているから厄介ね・・・」

彼女は頭を抱えてあいつ等の悪口を口にした。

「会長、どうします?
彼女を助けようにも迂闊に手が出せませんよ・・・」

会長と呼ばれた彼女の隣に座っている
真面目な雰囲気がある坊主男はどう動くか聞いた。
なにしろ相手は正確には奴の親だが
教師や生徒1人2人を簡単に退学・退職クビに
してしまうことができるのだから

「・・・・・とにかく現場に行きましょう」

彼女達は元気がない顔をしながら動き始めた。




私は大人しく不良達に同行して
廃校のような所に来ていた。

「バルドイさん!連れてきましたよ!」

ボロい体育館に入ると数十人の不良を引き連れた
小太りの黒い笑みを浮かべた17か18程の金髪男が現れた。

(あいつが頭みたいだね・・・)

私はそんなことを考えながらバルドイの前に移動して

「私に何か用ですか?」

用件を聞いてみた。

バルドイは私の堂々とした様子に少々気になったそうだが
どうでもいいことだと思ったのか
すぐに笑みを浮かべた顔に戻り口を開いた。

「ふふ、たいした理由はないさ
ただ暇でねえ・・・
ちょっとした遊び相手が欲しかっただけさ」

バルドイがそう言うと
仲間の不良達はクククと下卑た笑い声を出した。

「・・・・すみませんが、私は忙しいので
他を当たって下さい」

私は話し合いで済ませようとすると

「勘違いしていないかい・・・
これは頼みじゃなく命令だよ
ちなみに断ったり逃げたりすると
君の家族にも被害が及ぶよ」

「っ!!!」

バルドイのその言葉に私はわずかに動揺した。
そして、バルドイは話を続ける。

「僕のパパはねえ・・・
この国有数の大企業ブレディアスの社長でねえ
この学校の生徒や教師を退学・退職クビにしたり
そこらの一般人の生活を滅茶苦茶にすること位造作もないのさ
だから・・・」

(こいつ・・・・・!!)

バルドイが不良達に目で合図を出すと
彼等はすぐに動いて私を囲み

「逆らわないで大人しくすることをお勧めするよ」

(かなりの最低・外道ですね・・・
そうですか、そっちがそう来るなら・・・)

獣のように私に襲いかかって来た。

(徹底的に潰す!!)
私は頭に青筋を浮かべて不良ゴミ掃除を開始した。





3分後、ここには私と顔面血まみれで地に伏せている不良達
そして、顔に汗を滝のように流しているバルドイがいた。

「き、貴様こんなことをしてタダで済むと思っているのか!!?」

虎の威を借りているバルドイは叫んだ。

「うるさい・・・・・」

バゴスッ

「ブペアガッ!!」

私はバルドイの顔面を殴り
鼻と歯をザクロのように紅く折り潰した。

「さてとこの人達が2度と悪さできないようにしておきますか・・・」

私はこの人達が盗撮もしているという噂も聞いたので
ついでに彼等が持っている携帯やカメラを全て破壊しておき
そして、ピクピクとしているバルドイに背を向けてこの場を去った。



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