小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
90話 ハッキング×不正×社会的抹殺



あの後、私はフィナンシェにバルドイを社会的に徹底的に潰すために
弱み探しのためブレディアス社にハッキングをするよう頼んだが、

「うわぁ・・・・・・この人達はかなりの悪人だね」

フィナンシェはパソコンを冷ややかな目で凝視した。

「何かわかったフィナンシェ?」

「うん、バルドイやその父親の大企業ブレディアスの社長は
権力や財力で人身売買や詐欺や警察へ賄賂をやって他人に罪を擦り付けたり
といろいろと悪事をしているみたい」

フィナンシェは証拠のデータを見せながら言った。

(すごい・・・これだけの情報を短時間で・・・)

私はブレディアス社の悪事データを見ながら少し驚いた。

「よし!これだけの言い逃れができない証拠があれば大丈夫
じゃあ、その情報をすぐに警察・マスコミに流して
さすがにこれだけの悪事が公になったら動かざるを得ないだろうしさ」

「うん、わかった
当然、メールとかで私達のことがばれないようにしながら
うまくやっておく」

「ハッカーハンターとかに気を付けてね」

「わかってるよ、お姉ちゃん」

フィナンシェはアハハと笑いながら作業に取り掛かった。

「じゃあ頼んだよ」

私はそう言い妹の邪魔にならないよう部屋から出ていった。




早朝、口と鼻から血をダクダク流している男バルドイは
棒で体を支えながら、街中をフラフラと歩いていた。

「お、おのれ・・・
あのアマァ・・・パパに頼んで絶対に物理的に社会的に
人生を滅茶苦茶にしてやる・・・」

バルドイは怒りで頭に青筋を浮かべてゆっくりと家に向かっていた。

「ちくしょう!!
あのアマに携帯ぶっ壊されたせいで
家に連絡が取れなかったから
迎えなしで自分の足で帰る羽目になるとはな」

バルドイはチェリッシュにぶちのめされた際に
自分の携帯が壊れてしまいのを思い出して歯ぎしりをした。
そして、そんな感じでフラフラとしながら
バルドイは家のすぐそばにやって来た

「まあいい、その分、
あのアマにお礼してやればいい
家に帰れば僕のやりたい放題なんだからな
くくく、あの角を曲がれば僕の城が待っている」

バルドイはそう独り言を言いながらゆっくりと歩いていくと
家の方が騒がしいことに気付いた。

「ん・・・
やけに騒がしいな?」

バルドイは少し疑問を持ちながら角を曲がると

「な、何だこれはぁぁぁ!!?」

家の前にたくさんの警察とマスコミが集まっていて
しかも、その警察によって自分の父親が手錠をかけられ
パトカーに乗せられて連行されているという場面を目にしてしまった。

そして、その後使用人達から詳しい事情を聞いたバルドイは
ペタンと座り込んで

「は、ははは
何がどうなってるんだよ・・・
お願いだ、悪い夢なら覚めてくれ・・・」

涙を流しまくり狂笑をあげた。





私は新聞で今回の事件の記事を読んでいた。
見出しは「ブレディアス社の闇」となっている。

「随分と派手にやったねぇ
フィナンシェは・・・」

私はしばらく学校の話題になっている
クラスメート達からバルドイの一件の話を盗み聞きすることにした。

「ねえ聞いた?バルドイは転校することになったらしいよ」

「まあ、あんだけのことをしたんだ
権力や財力がなくなったあいつは
もうここに居場所はないだろうな」

「そうそうもう不良達はあいつに従わないだろうし
あいつに恨みがある奴はこの学校にゴロゴロいるし」

私はクラスメイト達からの話を聞いて

「ずいぶんと恨まれてたんだね
あの人は・・・」

そうポツリと小声で呟いた。



そして、その頃ミセラは

「アハハ、私はこいつ気に入らなかったんだよね
これでこの学校は少しは平和になるわね」

教室で新聞のブレディアス社の事件の記事を読んで大喜びしていた。
そして、すぐに真剣な顔をして考え込み

「さてと多分、チェリッシュ達でしょうね
こんな騒ぎを起こしたのは・・・
とりあえず後で会って本人に確認してみようかな」

そう言いミセラは新聞を鞄にしまい

「後はあの人達がチェリッシュにちょっかいを
かけたりしなければいいんだけど・・・
悪い人達じゃないんだけど少々ある意味で問題なんだよね
まあそこが面白いだけどね」

楽しそうにそう呟いた。


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