小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
93話 呪われた仮面 前編



放課後、私は下校中にミセラ姫に
“闇のソナタ“の楽譜はどれほど危険な代物なのかや
その“闇のソナタ“を先日燃やしたことを話していた。

「そんなに危険な物だったの!?
あの楽譜は・・・」

「ええ、あれはかなり呪われた楽譜ですよ・・・」

(偶然、発見して良かったよ・・・・
今後、犠牲者が出ないよう
あんな危険物はすぐに処分しておかないと)

「そういえば、危険だからという理由で
城の倉庫に厳重に封印されているのがあったわね」

「・・・・それはどんな物なんですか?」

私は興味半分で聞いてみた。

「私は詳しいことは知らないけど仮面みたいよ」

「仮面ですか・・・」

とりあえず私達はディオガ王に
その仮面の詳しい話を聞きに行ってみることにした。




「ああ・・・あの仮面か!
確かに先代から危険だから厳重に管理するよう言われていたな」

「それでどのような仮面なんですか?」

「ああ、確か何百年と随分昔の話なんだが
当時、この近くに生贄や人喰いの風習がある民族がいてなー
初代の先祖様の始皇帝がこの国を築いた頃に
その民族を討伐して手に入れた物らしい」

ちょっとグロい話が出てきたので私は少し引いて
同時に生贄や人喰いのイメージが頭に浮かんでしまって
気持ち悪くなり気分が悪くなってしまった。
ミセラ姫も私と同じことを頭に浮かべたのか
少し顔を青くしていた。

「あ、そうそう・・・
それでその仮面なんだが・・・
ものすごく強かったらしいぞ」

ディオガ王は思い出したように
詳しい過去を話した。

「え?何がですか?」

「だから、その“狂骨の仮面”を付けた民族達さ
あまりにも強いもんだから
討伐にかなりの犠牲者を出してしまったらしい
しかも、その呪われた仮面を付けた者は
その場で狂ったように暴れだしたり発狂したりして
おかしくなったという噂もある
まあワシは誇張されて伝わった話だと思うがな」





「これがその仮面だ」

ディオガ王は兵士達が持ってきた
たくさんの仮面を指差した。

「・・・・・・・」

「どう何かわかった?」

ミセラ姫は仮面を調べている私に
おそるおそる聞いてきた。

「人骨でできていること
と多分、それなりに価値ある物だと
いうこと位しかわかりませんね」

(どの仮面も少しだけどオーラが出ていたけど
それほど危険な感じがしないし・・・)

私は凝で仮面を調べながら言った。

「まああとはフィナンシェに調べてもらいましょう
こういうのはあの娘の専門部野ですから」

「うむ、頼んだぞ!
ワシもこの仮面にそれなりに興味があるからの」





チェリッシュは帰宅して数時間後
城の倉庫で警備していた兵士達は面白半分で
倉庫に入り仮面を眺めていた。

「なあお前はどう思う?
俺はただの仮面に見えるが・・・」

「まあ・・・悪い意味であの歴史の教科書に載るほど
ヤバイらしいあのビレア族が作った仮面だからな・・・」

「おい、ちょっと付けてみようぜ!」

「おいおい、やめとこうぜ
呪われた仮面らしいしよ〜」

何人か兵士は止めたが
あの兵士は仮面を付けてしまったが

「な、所詮そんなのはただの噂だって」

何も起こらず彼はすぐに仮面を外した。

「やっぱりただの噂が誇張されて伝わった仮面のようだな」

「だから言っただろ!
呪いなんてないって
それにしてもこの仮面は変なにおいがするなー」

何も起こらなかったのに安心したせいか
他の兵士達も暇つぶし感覚で仮面を付けてしまった。
その仮面はとてつもなく危険な物だと知らずに

そして、その数分後、倉庫から兵士達の悲鳴が城中に響き渡った。


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