小説『GUNHUNTERGIRL』
作者:sola(gunhuntergirl)

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学生編
97話 悪魔遭遇



私とフィナンシェと他約1名の3名は学校の校門にやって来ていた。

「さてと・・・幽霊退治のため学校に来たのはいいんだけど
なんで、あなたがここにいるんですか?
ミセラ姫!?」

「なんでって、様子を見に来たのよ!
というか他約1名って何!!?その扱いはないでしょ!!」

ミセラはギャーギャー言いたいことを叫んだ後
ハアハアと息切れしながら説明した。

「まあいいわ、仮面の件の時のことを考えると
幽霊も存在してそうな気がするしね・・・
と・に・か・く
あたしも同行するさせてもらうからね!」

(うーん、どうしようかな・・・
念のことはできるだけ他人に知られないようにしたいんだよね)

私は腕を組んでミセラをどうするか考え込んだ。

「ねえお姉ちゃん、放っておいたらなんか危険だし
一緒に連れて行こうよ・・・」

フィナンシェが小声でボソボソと私に言った。
そして、結局私はしぶしぶミセラの同行を認めることにした。




「ああ・・・真っ暗で怖いですね・・・」

ミセラはブルブル震えながら呟いた。

「そりゃあ・・・真夜中の校舎内は不気味ですからね・・・」

「怪談話に学校が舞台になることがよくあるもんね・・・」

「ちょっ!!ますます怖くなりますから
その話はやめて下さい!!」

こんな感じで私達はギャーギャーしながら
それなりに長い廊下をスタスタと歩いていた。

そして、2階の階段前に着くと
一番前を歩いていた私は急にピタリと足を止めた。

「ど、どうしたの?」

ミセラは怯えた口調で聞いてきた。

「誰かこっちに向かって来てる・・・」

私がそう言うと下の階から足音が聞こえてきた。

ザッザッザッザッ

「うん、歩き方からただ者じゃなさそうだね・・・」

フィナンシェは警戒しながら非戦闘員のミセラを守るために
彼女の目の前に移動した。

ザッザッザッザッ

そして、目の前の階段からの足音はドンドン大きくなり
同時にこの場の緊張感も高まっていき

そして、ようやく足音の主が目に見える範囲に
現れると同時に

「キャアアアアアアアア!!!
悪魔ァァァァ!!!」

現れた男の顔を見たミセラはそう叫んで気絶してしまった。

そして、私とフィナンシェは現れた男を見て

「「なんでここにいるんですか!!?
キースさん!!?」」

2人揃ってハモリながら

「ああ、スマンスマン脅かしてしまったようだな・・・」

昔、ハンター試験の紹介をしてあげた悪魔の顔を持つ男
キースに向かって思いっきり叫んだ。




「なるほど、キースさんも幽霊の調査に・・・」

「ああ、実はこの学校の関係者の俺の友人から
この幽霊騒動をなんとかしてくれないかと頼まれたんだよ
まあ誰にもばれないようにと言われたがな」

キースさんは苦笑しながら説明した。

「で、まさかもう裏試験を終えたんですか?」

私は雑な纏をしているキースさんに問いかけた。

「いや・・・まだ纏と練だけさ
といってもまだ中途半端だけどな・・・」

キースさんは言いづらそうに答えた。

「ならこんな仕事を受けないで下さいよ・・・
まだキースさんはまだプロハンターというわけじゃないんですから」

「いや・・・それが断りづらくてな・・・
何しろ数少ない友人の頼みだったから・・・」

(まさか、まあ当然だろうけど
友達も少ないとは・・・・大変ですね
というかこの人とウマが合う友人って・・・
ちょっと興味あります・・・)

どんよりとした空気を纏ったキースさんを見て
私はとことん哀れだなあと思ってしまった。



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