side銀臥
銀臥「あいつらにちゃんとしたデバイスを渡すんだったか?」
なのは「うん、そろそろいいかなって」
なのはと共にフォワードとリイン、シャーリーがいる部屋に向かう
銀臥「まぁ出力とか調整すれば大丈夫か」
なのは「うん、それに私達と違ってちゃんとデバイスを使って訓練してるから、性能が高いと感じてもちゃんと戦えはすると思うよ」
銀臥「まぁ、デバイスで訓練せずにいきなり実戦…なんて俺となのはくらいじゃないか?」
俺はなのはと少し違い武器として使って訓練したことはあったな
魔法の訓練はしなかったが………
なのは「はやてちゃんもでしょ?」
そういえばそうだな
銀臥「ま、俺たちが特殊なだけだ」
なのは「そうだね」
っと
銀臥「ここだな」
ドアを開け、中に入る
なのは「ごめんね、お待たせ」
リイン?「なのはさん!」
シャリオ「ナイスタイミングです。ちょうどこれから機能説明をしようかと」
リインが飛んでくる
なのは「そう。もうすぐに使える状態なんだよね?」
リイン?「はい!」
なのはの質問に元気よく答えるリイン
シャリオ「まず、その子達みんな何段階かに分けて出力リミッターをかけてるのね」
シャーリーがフォワードに説明を始める
シャリオ「一番最初の段階だとそんなにびっくりする程のパワーが出るわけじゃないから、まずはそれで扱いを覚えていって」
なのは「で、各自が今の出力を扱いきれるようになったら私やフェイト隊長、リインやシャーリー、銀臥くんの判断で解除していくから」
リイン「ちょうど一緒にレベルアップしていくような感じですね」
リインがなのはの説明を補足する
ティアナ「あ、出力リミッターって言うとなのはさん達にもかかってますよね?」
となのはに聞くティアナ
なのは「あぁ、私達はデバイスだけじゃなくて本人にもだけどね」
フォワード「え!?」
エリオ「リミッターがですか?」
なのはの言葉に驚くフォワード陣
本人にリミッターをかけるのは珍しいようだ
なのは「能力限定っていってね、うちの隊長や副隊長はみんなだよ。私とフェイト隊長、シグナム副隊長とヴィータ副隊長」
リイン「はやてちゃんもですね」
なのは「うん」
リインの言葉に頷くなのは
キャロ「え〜と…」
スバル「ん〜…?」
二人ほど不思議そうにしている
シャリオ「ほら、部隊毎に保有できる魔導師ランクの総計規模って決まってるじゃない」
スバル「あ〜、あは、そうですね………」
スバルとキャロが思い出したみたいな顔をする
あの二人はアホっ子ポジションというやつか
リイン「一つの部隊で沢山の優秀な魔導師を保有したい場合は、そこに上手く収まるよう魔力の出力リミッターをかけるですよ」
シャリオ「まぁ、裏技っちゃ裏技なんだけどね」
質と量、両方を取るための策、か
なのは「うちの場合だと、はやて部隊長が4ランクダウンで、隊長達は大体2ランクダウンかな」
ティアナ「4つ?八神部隊長ってSSランクの筈だから………」
エリオ「Aランクまで落としてるんですか?」
リイン「はやてちゃんも色々苦労してるです………」
リインが寂しそうに言う
スバル「なのはさんや銀臥さんは?」
スバルが聞いてくる
なのは「私は元々S+だったから、2.5ランクダウンでAA。だからもうすぐ一人で皆の相手をするのは辛くなってくるかな?銀臥くんは?」
銀臥「俺はかけてないな」
全員「え?」
全員がこっちを驚いたように見る
銀臥「最初、魔力を計測したんだがあまりにも多すぎてリミッターをかけられないって言われた」
ティアナ「多すぎって………」
ティアナが思わず引き攣った顔で呟く
銀臥「それにVES隊は命懸けの実戦をするからな。VES隊の者はリミッターはかけていない」
エリオ「命懸けの………」
キャロ「実戦………」
エリオとキャロを怖がらせてしまったか
銀臥「エリオ、キャロ。お前達も命懸けで戦わなきゃならなくなる。辞めるなら今の内だ」
と言うと
エリオ「覚悟は…あります」
キャロ「だから、大丈夫です」
銀臥「そうか」
と話していると
突然アラートが鳴った
スバル「このアラートって!」
エリオ「一級警戒態勢!?」
ついに来たか