side銀臥
銀臥「リスティ、要救助者は？」
リスティ『この付近には確認できません』
銀臥「わかった」
付近に要救助者がいない事を確認して、再度移動する
スバルを見つけてから結構移動した筈だが未だにギンガも要救助者も見つからない
ミントに聞いてもギンガはまだ見つかっていないとのこと
銀臥「助けるのが間に合わなかった、なんて洒落にもならん」
リスティ『そうですね。マイマスター、壁の向こうに生体反応3つ確認』
銀臥「向こうか？」
壁の方を向きリスティに聞く
リスティ『この位置なら壁を破壊しても要救助者への被害も、崩落の危険性もありません』
銀臥「了解、フォトンランサー、行け！」
フォトンランサーを生成し壁を破壊し向こう側へ行く
するとフィールドのようなものが女性三人を覆っていた
銀臥「管理局の者です、救助に来ました」
リスティ『DEFENSER PLUS』
既に張られている障壁の上から闇の書の蒐集で得たフェイトが使っていたディフェンサープラスを張る
銀臥「すぐ安全な場所までお送りします」
女性「あ…あの！」
銀臥「はい？」
女性「魔導師の女の子がこのバリアを張ってくれてそれから、妹を探しに行くってあっちに」
女性が火が燃え盛っている方向を指差す
銀臥「情報の提供に感謝します」
目を閉じ
銀臥「来い勇敢なる磁石の戦士たち！マグネット・ウォーリアーα、β、γ！」
召喚を行い三体のマグネット・ウォーリアーを呼び出す
銀臥「この人たちを安全な場所まで連れて行ってくれ、俺は女の子を探しに行く」
マグネット・ウォーリアー達は敬礼しそれぞれ一人ずつ背負って飛び去ってゆく
俺は女性が指差した方向へ飛んでゆく
銀臥「さっきの情報の女の子…ギンガだろうか？」
リスティ『魔導師の女の子…可能性は高いでしょうね。ギンガ・ナカジマは陸士候補生ですから』
リスティと話していると縦に突き抜けたフロアにでた
銀臥「！………そこの女の子、じっとしてろ！」
と言った途端女の子の足場が崩れる
女の子「きゃぁ！」
銀臥「ちぃ！」
リスティ『Sonic Move』
女の子「きゃぁぁぁぁ」
ソニックムーブを発動しなんとか落ちてゆく女の子をキャッチできた
銀臥「あと少し遅かったらやばかったか………」
落ちてゆく瓦礫を見ながらつぶやく
銀臥「無事か？」
女の子「あ、はい。ありがとうございます」
銀臥「さて、脱出するか」
と移動しようとしたところで
女の子「待ってください！」
と止められた
銀臥「どうかしたか？」
女の子「妹が、妹がいるんです。もしかしたらまだ救助されてないかも！」
妹？…まさか
銀臥「少し聞きたい、君はギンガ・ナカジマか？」
ギンガ「え？あ、はい。ギンガ・ナカジマ、陸士候補生で十三歳です」
銀臥「そうか、なら脱出しよう。スバルはもう救助したからな」
ギンガ「あ、ありがとうございます！」
side銀臥 end
sideゲンヤ
ゲンヤ「補給は？」
リイン?「あと十八分で液剤補給車が七台到着します。首都航空部隊も一時間以内には主力出動の予定だそうです」
ゲンヤ「遅ぇな、要救助者は？」
リイン?「あと二十名ほど…魔導師さん達が頑張ってますからなんとか。それにVES隊の増援さん達が救助、消火活動どちらも十分すぎるほどの戦力になってくれてますから」
ゲンヤ「最悪の事態は回避できそうか？」
リイン?「はいです」
そいつはよかったと言うべきか？
ゲンヤ「………」
リイン?「お子さんが心配ですか？」
おチビな空曹さんが聞いてくる
ゲンヤ「まぁな、助かるかどうか結構心配だ」
リイン?「そうですね………あ、また救助された人がきたみたいです」
あれは銀臥？それと…！
ゲンヤ「ギンガ！」
リイン?「きゃ！？」
いきなり大きな声を上げた事に驚くリイン?
ゲンヤ「あ、すまねぇな」
リイン?「い、いえ。お子さんですよね？行ってあげればどうですか？」
気を利かせるリイン?
ゲンヤ「悪い、少し頼む」
リイン?「ハイです！」
ギンガの方へ向かってゆく
ゲンヤ「ギンガ！」
銀臥&ギンガ「「はい？」」
おおっと両方とも"ぎんが"だったな
ゲンヤ「すまねぇ、家の娘のギンガの方だ」
銀臥「だとさ」
ギンガ「あ、失礼します」
思わずギンガに抱きつく
ゲンヤ「無事でよかった」
ギンガ「心配しすぎよ父さん」
ゲンヤ「銀臥も家の娘を助けてもらってすまないな」
銀臥「いえ、お礼を言われる程のことでは…じゃ、救助活動再開します」
ゲンヤ「頼む」