小説『魔法少女リリカルなのは-神の気まぐれで転生したオレ!?-』
作者:ココアパウダーご飯()

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side銀臥

銀臥「よく頑張ったな二人共」

ティアナ「ありがとうございます、銀臥さん!」

スバル「……」

笑顔で礼を言うティアナと固まったままのスバル

スバル「銀臥…さん」

銀臥「ん?」

呼ばれたのでスバルを見ると

スバル「あ、いえ、あの!銀臥・A・クローベル中将!」

緊張してます、と言わんばかりの状態で俺を呼ぶ

銀臥「銀臥さんで良い、敬語を使われるのはあまり好きじゃないんだ」

にしても

銀臥「あの時以来になるか………成長したな、スバル」

スバル「!…えと、あの」

涙目になるスバル

銀臥「また会えて嬉しいぞ」

頭に手を置き撫でる

スバル「うくっ…ひくっ…」

琴線に触れたのか本格的に泣き出す

銀臥「泣かれると困る………」

対応の仕方が分からず困っていると

ティアナ「ほら、泣き止みなさい、スバル」

とティアナがなだめ始めた

スバル「ひっく………でも…」

ティアナ「憧れの人にみっともない姿晒してるわよ?」

何か俺に聞こえないようにスバルの耳元で呟くと

ゴシゴシと涙を拭き

スバル「泣いちゃって…すいません」

と若干鼻声で言う

銀臥「………」

クリボー「クリー」

クリボーがスバルに頬ずりする

銀臥「クリボーも泣いてるより笑ってる方がいいとさ」

スバル「え?!」

頬を赤くするスバル

銀臥「どうかしたか?」

スバル「い、いえ。何でも」

と下向きのまま答える

はやて「クリボー?その毛玉みたいな可愛いのって、もしかして銀臥くんの召喚獣?」

銀臥「ああ、クリボーだ」

クリボー達「クリ!」

周りに集まった沢山のクリボーが一斉に敬礼する

フェイト「………なんか、和む敬礼だね」

なのは「確かに………」

はやて「銀臥くんの召喚獣ってゴツイのから可愛いのまでいっぱいおるな………」

スバル「あ、あの時の黒い龍は元気ですか?」

と聞いてくるので

銀臥「レッドアイズ」

呼び出した

………但し小さい姿で

見た目はまるで黒龍の雛だ

レッドアイズ「がぁ」

スバル「わぁ!ちっさい」

小さいレッドアイズを抱きしめるスバル

はやて「この黒い龍って空港火災の時の………銀臥くんの召喚獣やったんか」

銀臥「言ってなかったか?すまんな」

はやて「ま、ええけど」

銀臥「じゃ、俺はこれで」

ティアナ「もう、帰るんですか?」

と寂しそうに聞いてくる

銀臥「仕事をリインフォース達に押し付けて見に来たからな…すぐに帰って仕事に戻らないと迷惑だろ」

はやて(喜んで仕事してるリインフォースが目に浮かぶねんけど………)

銀臥「まぁ、またいつか近いうちにでも会えると思うぞ?」

ティアナ「!………はい!」

銀臥「じゃあな」

と言って去る

side銀臥 end

sideスバル

『クリボーも泣いてるより笑ってる方がいいとさ』

クリボーも…って言ってたよね

もしかして銀臥さんも笑ってる方が好きってこと?

脳内変換

銀臥「俺は泣いてるよりも笑ってるスバルの方が好きだ」

終了

ボン!

はははははは恥ずかしい!

でも

嬉しいな

本当にそう言ってもらえたらおかしくなっちゃうだろうな

銀臥さん、カッコよかった

前助けて貰った時も思ったけど

でも更に大人っぽさが増して特に何もしてないのに色っぽかったな

私、銀臥さんの事好きです

いつかこの気持ち貴方に伝えます



ゲンヤ「なぁギンガ?」

ギンガ「何?」

ゲンヤ「スバルのやつ、やたらニヤついてるが大丈夫か?」

ギンガ「さ、さぁ?」

家族に本気で心配されていた

-95-
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魔法少女リリカルなのはtype (タイプ) 2012 AUTUMN 2012年 10月号 [雑誌]
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