小説『伝説の武器(笑)、創りますか?』
作者:ディアズ・R()

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第十二話





城、到着。
王様どこだ〜?
騎士様に渡す槍の名前は、刺し穿つ死棘の槍(ゲイ・ボルク)
パクリ?
気にすんな。
エクスカリバーだってそうじゃん。
とりあえず、こんな概念を付加してみた。

スキル【ガード・ブレイク】【ストライク・ウェーブ】【デス・バイツ】【加速】【直感】
下位の概念【攻撃速度上昇】【筋力上昇】【素早さ上昇】【集中力上昇】【軽量化】
中位の概念【気配察知】
上位の概念【不滅】【精神感応】【呪い・感情】

【ガード・ブレイク】は、あらゆる防御を貫く。
概念に加護や守りがある場合は、無効化される。
鎧とか防御系の魔法が無駄とういだけ。
【ストライク・ウェーブ】は、地面に突き立てる事によって広範囲に純粋な魔力の波を放つ。
【デス・バイツ】は、急所に当たった時に発動する。
頭、心臓に効果あり。
基本的に意味は無い。
心臓に刺せばそれで死ぬから。
バンパイアなどにも有効。
【呪い】は、後に続くのによって変わる。
今回の呪いは、武器の使用中に感情が無くなる。
代わりに、普段の倍の力が出せる。

意外と強い?
真名開放はほら、魔物って心臓刺しても死なないことの方が多いから。
むしろ原典より強くね?
布に包んで持ってきた。
兵士に捕まった。
そりゃねぇ。
王様に会いに行くのに武器持ってく奴なんか怪しいわな。

「何をしてる?」
「クリス隊長!」

あ、この前の騎士様。
でも、なんか違う気がする。

「ミー、彼女はクリス・リファリアで、第一騎士団の隊長だ」

この国には、第一から第六騎士団まである。
第一騎士団は、精鋭を集めた部隊だったはず。
第二騎士団が、遊撃騎馬部隊。
第三騎士団が、重装歩兵部隊。
第四騎士団が、弓や魔法による遠距離部隊。
第五騎士団が、賊や魔物の迎撃部隊。
第六騎士団が、王族の護衛と国の防衛。
他にも密偵部隊などがあるらしい。
メイドさんが教えてくれた。
メイドさんは何でも知ってる。

「リューネ……そちらの生き物は?」

生き物扱いされてしまいますた。
ていうか、知り合いなのかね?

「……私の弟だ」
「弟……可愛い」
「それは良かった、ではな」
「まあ、待つ」

仲悪いのかな?
すごい気まずいんだけど。
喧嘩はダメだよ?

「なんだ?」
「私も弟欲しい」
「……ミーは、物ではない」

そうだそうだ。
俺は物じゃないぞ!

「それと、ミーは……私の物だぁぁぁ!!」

物扱いぃぃぃ!?
姉上!前言撤回しろや!

「なら、力ずくで貰うまで!」

なんだコレ!?
俺の為に争わないで!
……喧嘩するほど仲がいいのか?

「武器の無いお前など、相手にならんわぁぁぁ!!」
「弟君。これ、借りる」
「………ん」

渡しちゃったけど良いのかな?
まだ使えない筈だから、呪いが発動する事は無い筈。

「さあ!恐れと共に!跪けぇぇぇ!!」
「貴方に教えてあげる、本当の絶望を!」

あ〜王様どこかな?
あ、一般兵の方々、そこは危ないよ?

「ク、クリス隊ち、ぐほぁ!?」
「クライアさ、ごはぁ!?」

俺は、悪くない。
原因?
俺じゃない。
謁見の間にでも、行ってみるかな。
そして、王様に止めてもらおう。

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