小説『伝説の武器(笑)、創りますか?』
作者:ディアズ・R()

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第十四話






廊下の隅で、三人の戦闘を眺めていたら誰かが横に来た。

「お前達は、何をしてるんだ……」

姫っぽいのキター!!
白百合の姫騎士希望。
綺麗だし。
金髪を黒いリボンでポニテにしている、白いドレスを着た美少女。
名前はリリィですね、分かります。

「ん?お前は誰だ?初めて見るが……」
「……」
「……」
「……」
「……む、名前を聞くなら先に名乗れと言うことか……我を試そうとは、面白い」

わ〜ターゲットにされた。
けしてびびってたわけではない。
のどがかれてたんだ。

「我はリリィ・アルタイア・デステント、リリィで良いぞ?」

ホントにリリィだった!?
よ、予想外ですわ。

「……ミー、シャ」
「?……あ!お前がリューネの弟か!」
「……ん」

なんだ?
姉上は、有名なのか?
それとも、俺が有名?
……て、照れるぜ。

「なるほど、たしかに似ているな。だが、まだ子供に見えるが?何歳だ?」

実は、最初の自己紹介から2年ほど経ってる。
武器創りが、2、3日で、できるとでも?

「……8」
「8歳!?……リューネは、何を考えてるんだ?」

ちなみに、母は(規制されました)歳。
姉上は、15歳。
メイドさんは、永遠の20歳。
ホントの年齢はわからないが、見た目の年齢は20歳で間違いない。
王様は、40歳。
不思議な騎士(クリスさん)は、きっと19歳。
真面目な騎士(クリアさん)は、同じく19歳。
姫様は、12歳とみた!

「我は10歳だ」

何故わかった!?
超能力者か!?

「なんとなくだ」

それじゃあしょうがない。
ん?気のせいか?

「クッ!やはり、勝てないか……」
「クリア……強すぎ」
「そんなことを言ったら、そちらの武器の方が……」

あ、何時の間にか終わってる。
クリアさん一人で、チートかもしれない装備を持っている二人を倒したのか……クリアさんチートだね。

「リリィ?」
「姫だ……」
「姫様!?」
「気付くのが遅いわ」

あの双子の騎士、良い身体してるよね。
姉上も将来はアレぐらいになるのだろうか?
予想だと、姉上の4年後は……無理かな♪

「私だって、もう少ししたら……」
「15」
「私も15です」

……顔に出てる?
てか、19じゃないの!?

「出てるな。帰ったらお仕置きだ」
「出てる。19違う」
「出てます。何度も言いますが、15です」
「出すぎだぞ」

そんな、バカな!?
無表情の筈だ!!
異議申し立てする!
誰もこっち見てない……寂しくなんてないもん。

「とりあえず、お前ら三人は仕事に戻れ」
「クッ!ミー!変な女に引っかかるんじゃないぞ!わかったな!」
「……この槍、大事にする」
「作ってくれる武器、楽しみにしてますね?」

姉上……昔のカッコイイ姉上に戻って。
そして、何故か姫さんが隣にいる。
偉い人は嫌いですたい。
べ、別に粗相するかもしれないとか、そんな理由じゃないモンね!

「御主、武器を作れるのか?」
「……ん」
「なるほど……なら、私にも作れ!」

何がなるほどなんやねん。
ちなみに、命令ですか?

「個人的なお願いだ」

そうですか。
どんなのがいいかな〜
やっぱり、剣かレイピアだよね!

「その扇……いいな……」

……どうぞ。
壊さないでね?

「む、すまんな」

よければこちらの腕輪もおおさめくだせぇ。
だから、いじめないで。

「コレもくれるのか?……私としては、そちらのナイフの方が欲しいぞ」

……マジで?
……どうぞ。
けして、けして権力に負けたわけではない。
長いものに巻かれただけだ。

「言っておくが、一度貰った物は返さんぞ?」

……新しいの創らないとな〜
めんどくさい。

「作るのは、杖でいいぞ」

まだとる気か!?
酷い!
俺の大切なナイフを取っておきながら、まだ搾取するつもりなのですか!!

「一つだけ言っておこう、私は、姫だ」

……畜生!
世の中理不尽だ!
でも、逆らうと後が怖そうだから従います!

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