小説『伝説の武器(笑)、創りますか?』
作者:ディアズ・R()

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第十七話





姫様等に武器を渡して、数ヵ月後。
姉上用の双剣を創った。
とても、時間がかかったとです。
聖剣・天界の戦乙女【ルシフェル・ヴァルキリー】
魔剣・魔界の戦乙女【ルシファー・ヴァルキリー】
双剣なんだけど、名前いらないかな?

聖剣・天界の戦乙女の概念。
スキル、【覚醒】【聖人化】【超直感】【罪】
上位に概念、【不滅】【聖なる守護】【肉体瞬間回復】
絶対概念、【選定消滅】【固定選定】【光】

【覚醒】は、武器にのみ有効な概念。
武器の力を覚醒させて、絶大な力を発動する。
【聖人化】は、髪が伸びて純白に染まり、身体能力を大幅に上昇する。
ただし、ある条件を満たさなければ発動不可。
【超直感】は、直感の強化版。
【罪】は、触れたモノを浄化して生命を奪い取る。
【聖なる守護】は、あらゆる闇の魔術を無効化する。
【肉体瞬間回復】は、大気中の魔力を集めて所有者の肉体が限界を超えたら瞬時に肉体を全快にする。
【選定消滅】は、選定で選ばれた所有者が死んだ時に選定消滅する。
【固定選定】は、選定の強化版。
所有者が死ぬまで、所有者が変わらない。
【光】は、魔に属するモノに対し絶大な効果を誇る。
低級の悪魔等は、触れるだけで消滅させられる。
魔術とは違った光の力を纏う事が出来る。

魔剣・魔界の戦乙女の概念。
スキル、【解放】【魔人化】【超加速】【罰】
上位に概念、【不滅】【邪なる加護】【魔力瞬間回復】
絶対概念、【選定消滅】【固定選定】【闇】

【解放】は、武器にのみ有効な概念。
武器の力を解放して、真の力を使う事ができる。
【魔人化】は、髪が伸びて漆黒に染まり、身体能力が大幅に上昇する。
ただし、ある条件を満たさなければ発動不可。
【超加速】は、加速の強化版。
【罰】は、触れたモノを侵食して存在を消し去る。
【邪なる加護】は、あらゆる光の魔術を無効化する。
【魔力瞬間回復】は、大気中の魔力を集めて所有者の魔力が切れたら瞬時に魔力を全快にする。
【闇】は、聖に属するモノに対し絶大な効果を誇る。
下位の天使等は、触れるだけで侵食される。
魔術とは違った闇の力を操る事が出来る。



チートだね。
何でこうなったんだろ?
まあ、いいか。
姉上って光が似合いそうだったけど、双剣で片方光と来たら闇も混ぜなきゃダメだと思って……てへぺろ♪
それで、姉上は何処だ〜
双剣を引き摺って我が家をウロウロしていると、メイドさんに遭遇した。
折角なので、姉上が何処にいるか聞いてみた。

「ぁ、ぅ……」
「お嬢様ですか?それでしたら、奥様に呼ばれていた筈ですが……」

母上に?
内緒話か!
覗いてみようかな〜

「盗み聞きはいけませんよ」

ごめんちゃい。
と言う訳で、母上の書斎前に着きました〜
現在、メイドさんに抱えられてます。
俺を抱っこするのは、何かのステータスなのだろうか?
メイドさんが静かにノックし、来た事を告げる。

「奥様。ミーシャ様がお嬢様をお探ししています。こちらにお嬢様はいらっしゃいますか?」

けして大きな声ではないが、響くような音程。
やだカッコいい。
まあ、俺の場合は普通の会話が出来ないんだけどね。

「中にいるから入っていいわよ〜」
「かしこまりました。失礼いたします」
「ぃ、ぁ……」

メイドさんが、俺を抱えたまま足音一つ立てずに書斎へ入る。
姉上と母上は、なにやら難しそうな顔をして書類とにらめっこしている。
気になったので、メイドさんに双剣を持ってもらい、二人が見ている書類を見ようとトコトコ近づいたら、姉上の膝の上にいた。
は、速過ぎる!?

「ミーは可愛いな〜よしよし〜あぁ〜ミーさえいれば、他の男なんていなくていいな。いや、それだとミーを狙う女が増えそうだ。うむ、適度の減ってくれれば良いな」

姉上が物騒なことを言っている。
そして、母上の出番を潰さないであげて。
ナデナデと頬擦りのダブルコンボを食らいつつ、書類を見る。
領地についての書類の様だ。
これは、前世の知識を使う時が来たのか!

「ん?あぁ、それは領地の問題についてなんだが、どうにも魔物が多く出るようになってるようで、その対策を考えていたんだ」

専門外です。
他をあたってください。
ぼく、こどもだからわかんない。


・・・・・
・・・



視点・リューネ

ミーの匂いが、温もりが、柔らかさが伝わって来る。
この体勢……最高だ!
書類のことを言ったらミーの雰囲気が子供っぽくなった。
コレはコレで良いので、気付かないフリでもしておこうと思う。
ミーの頬っぺたをプニプニしながら、領地について考える。
何か、魔物が増える様な事が起きているのか、それとも魔物を操っているものがいるのか……一度行ってみるのも一つの手だが、なんとなくミーと離れたくない。
これは、恋!?
いや、愛だ!!
ミーと結ばれたら、やっぱり子供は三人欲しいな〜
男は要らないから、女の子が三人で……えへへ〜
ハッ!私は何を……しっかりするんだ!
そうだ!ここでカッコいい私を見せれば、ミーは私に特別な感情を抱く筈……そうすれば、後はなし崩し的に……よし!!

「母様!この問題の解決法は私が見つけておきますので、他の仕事をしていてください!」
「え?あ、うん。わかった」
「……」(母上……それでいいのか?)
「……」(奥様らしいですね)
「なんでだろう、泣きたくなってきた」

この問題を解決すれば、ミーはきっと私を尊敬してくれる!
そうなれば、後は思いのままよ!


〜妄想です〜


『フッ、こんなの簡単なことだな』
『流石姉上。姉上みたいな人が妻になってくれたら、安心できるだろうな〜』
『なら、私がミーシャの妻になろうか?』
『え?いいの?姉上、いろんな男の人に求婚されてるのに……』
『ふふ、私の全ては、ミーシャのモノだよ。そして、ミーシャは私のモノ。さぁ、誓いのキスをして……』
『姉上……愛してるよ』
『私も……』


〜誇張表現の入った妄想でした〜


「そんなに激しくしたら、私……」
「……」(涎が、垂れてきているんですが……あれ?視界が赤く……これは、血?)
「お嬢様……」(あんなに恍惚とした表情で涎と鼻血を垂らしているなんて……ミーシャ様に見られたらどうするんでしょう?)
「……」(もっとちゃんとした出番欲しいな〜)


・・・・・
・・・



視点・???

もうすぐだ。

もうすぐ贄がやってくる。

我等が神の降臨の時は近い。

あと少し……

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