小説『伝説の武器(笑)、創りますか?』
作者:ディアズ・R()

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第二話





すごく、大きいです。
城でかすぎだお。
ナニがデカイと思ったよ?

「ミー、くだらない事を考えているな?」

ごめんなさい。
え〜こちらの城は、大体300年ほど昔に建てられた由緒正しい城らしいです。
外観は中々綺麗で、明るいイメージが出ている。
例えるなら、大聖堂?
城じゃないね〜

城内移動中。

「大人ばかりだが気にせずにな?」
「……ん」

大人がどうした!
かかってこいや〜!
ちょっと緊張してたり。

「お前は賢いから大丈夫だ」

俺って賢い?
姉上が大きい扉を開ける。
その後ろに、トコトコ着いて行く。
歩幅小さい。

「おぉ、クライア君か……キュレイス殿は大事無いか?」

なんか豪華な衣装を着たおっさんが来た。
姉上に話しかける。
知り合いかな?

「はい。いろいろと忙しい身ですので、こういう時ぐらい頼って欲しいものです」
「ははは、そう言わないでやるのも子供の仕事であるぞ?」

母は現在、風邪を引いています。
てか、このおっさん誰?

「ん?この子は?」
「ああ、ご紹介が遅れました。ミーシャです」
「おお、この子があのラクロワンダ君か」
「ミー、ご挨拶しなさい」

きっと偉い人なんだろうな〜。
気の利いた事が言いたいZE!

「よろ、しく」
「聞いていた通りあまり喋るのが得意でないようだな」

サーセン。

「我は、この国デステント王国の王、レズマイス・グランベルド・デステントだ」

リアル王様キター。
だからどうしたよ?
ちなみに、この国は、この世界で、二番目に、有名な、国だ!
たしか、魔法とかがすごかったと思う。

「驚かないとは……少しつまらないな」
「無駄に達観している上に、感情表現が苦手ですから」

失礼な!
これでも感情豊かですよ?
日差しが強くて外がだるいとか。
歩幅が小さくて動くのがだるいとか。
声がうまくでないから喋るのがだるいとか。
……………。
俺は感情豊かだ!

「ふむ、まあよいか……では、何時もの所に座っていてくれ」
「わかりました。ミーおいで」

室内をよく観察すると、謁見の間のような広さで、裁判所のような感じになっている。
俺と姉上が座るのは、王座の右側で三列ある席の一番後ろだ。
少し席に座って、姉上とちょくちょく話していると、徐々に席が埋まってくる。
そして空席が両手で数えられるほどになったあたりで、王様が言う。

「これより、我が国に向かって来ている魔物の群れについての会議を始める!」

ゑ?
マジで?
つまり―――

「戦、争?」

その呟きは、誰にも聞かれることはなかった。
てか、声が小さすぎて誰にも聞こえなかった。

-3-
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