小説『殺人鬼・友達としての使命』
作者:夜御()

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「・・・で、岡崎さん。なんで女子高なんですか?」


「あぁ?聞き込みいくってさっき言ってただろーが。」


「岡崎さん、駄目ですよ。いくら婚約相手がいないからって女子高生相手は犯罪ですよ。」


「いや、だから聞き込みって言ってるじゃん!聞いてた?俺の話。」


「まぁ、いまどき年の差結婚って珍しくもないですしね。頑張ってください。」


「人の話聞けやっ!何が『頑張ってください。』だよ!きーきーこーみ!聞き込みに来たんだろうが!」


「ちょっと岡崎さん、だいの大人が大声出さないで下さい。一緒に居るこっちの身にもなってください。上司でしょ?」


「誰のせいだよ、誰の!・・・・」








「なにしてるんですかーーーー?行きますよーーー」


「あっ!お前、待て!」

















―――――――――校長室―――――――――――――













「聞き込み?どうしてうちの生徒に聞き込みなんてするんですか?」



「いえ、たまたま今回の現場にこちらの校章バッチが落ちてましてですね・・・」


「うちの生徒の中に犯人が居るとでも言いたいんですか?」


「いえ、決してそういう訳では・・・」

「聞き込みって言ってるじゃないですか。犯人が居れば逮捕しますし、目撃者が居れば少し話を聞くだけです。」


「ちょぉっ!おまぇ、百田!」


「失礼な刑事さんですね。分かりました、聞き込みをなさってもかまいません。ただし、休み時間だけに限ります。授業中は生徒たちの邪魔をしないこと、それからくれぐれも生徒たちを不安にしないようにいてくださいね。」


「あ・・・・・はい、ご協力感謝します。(汗)」

ボソッ「最初からそう言えよ」

「もうお前黙ってろ(泣)」















「よかったですね、岡崎さん。俺のおかげで聞き込み許可してもらえたじゃないですか、感謝してください。」


「何でだよ、つかお前のせいで校長の機嫌最悪だったじゃねーか!」



「あのババァ、グチグチうるさいんですよ。素直に許可出せばいいものを・・・・」



「おーーい、百田君。言葉遣いが素に戻ってますよ。」



「チッ・・・黙れや、おっさん。」


「あ、今舌打ちしたな!それにお前だって後5年経ったらおっさんだぞ!」



「あ、岡崎さんもう少しで休み時間入りますよ?」



「もー、お前としゃべってると疲れるわ(ハァ」







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