魔界の少女の本編はここまでです。ちょうど、キリが良かったのでここで一旦止めました。本編の続きは
また新しいやつで続けることにします。ちなみに先のことを少しばかり話しておくと、今回の話が夏の時期
近くまでだったので、次の方では夏の時期から先なので体育祭や夏休みなどを書こうと思っています。
ここから先は、一応まぁ短編物みたいなやつです。本編には関連はしていませんが、登場人物の性格などを
知るためにも、本編を先に読んでおく方がオススメ……かもしれません。では、短編集をどうぞ。
☆短編集其ノ一☆
『たまには…』
響「霄ってさ…、おにぎりって何が好――」
霄「ツナマヨッ!!」
響「…いや、それ以外で」
霄「…う〜ん、ツナマヨ」
響「…だからそれ以外で」
霄「ないな!」
即答だった。
響「……たまには別の物を食べようとは思わないのか?」
霄「思わんな!!」
響「即答かよっ!?」
霄「ところで、頼んでおいたプレミアムツナマヨおにぎりは手に入れたのか?」
響「アハハハ…それがさ、なかった」
ブチッ!!
霄「斬るッ!!」
響「や、やめろ〜!!あ、慌てるな…他の種類買って来たからさ…」
霄「他のは食わんっ!!」
響「そうか…じゃあ俺が――」
パシッ!!
手を払われる響史…。
霄「触るな!!」
響「ええええええええええええっ!!?い、いや食べないんだろ?」
霄「し、しょうがないから食べてやる!」
響「何故に上から目線?」
霄「…モグモグ」
響「どうだ?」
味の感想を訊く響史。
霄「これは何という味なんだ?」
響「えっ?鮭だけど…」
霄「…モグモグ……たまには、いいかもな」
………気に入ってくれたようだ。
『どうでもいい』
露「ふっふふ〜ん♪」
響「やけに上機嫌ですね、何かいいことでもあったんですか?」
露「あっ、響史くん!実はね…今日、いい物を見たの!」
響「いいもの?流れ星とかですか?」
首を傾げる響史。すると、露は「あはは」と笑いながら言った。
露「…今昼だよ?」
響「わ、分かってますよ!……じゃあ、何なんですか?」
露「訊きたい?」
響「…あ〜、はい」
露「う〜ん、どうしよっかな〜?」
イラッ…。
響「あ、じゃあいいです…」
露「あ〜ん、行っちゃヤダぁ!」
響「じゃあさっさと言って下さい!!」
露「えっとね〜…、光影学園の〜」
響「はい」
露「高校一年の〜」
響「…はい」
露「女子の〜…」
響「…」
露「ぱ・ん・つ!」
響「……えっ、あ…はい!――で?」
露「えっ?」
響「え、いや…それで結局何なんですか?」
露「…お、終わりだけど……?」
響「いいことって、女子のパンツの話ですか?」
露「そうだよ?いや〜良い物を拝ませてもらったよ〜」
響「ホント、心底どうでもいい話ですね」
…ホントこの人は、真正の変態だな……。
『ある部分以外、見分けつかない』
響「麗魅〜!」
蜜柑色の髪の毛を持つ後姿を見て、響史が声をその人物に声をかける。
?1「ん?」
響「あのさ、今日帰りが遅くなるから他の奴らに言っといて?」
?1「……私麗魅じゃないけど」
響「え?」
?2「ちょっと、あんた何やってんの?」
もう一人の蜜柑色の髪の毛をした少女が腰に手を添えて声をかける。
響「…麗魅?」
麗「そうだけど…」
響「って瑠璃!何で今日ツインテールじゃないんだ?」
瑠「あ〜これ?今日ゴム忘れちゃって…」
響「全く、お前らは見分けつかないんだから、ちゃんと見分けのつく特徴がないと――って、一つ
あるじゃん!!」
瑠&麗『えっ?』
響「…胸の大きさ!!」
麗「っぐ!!…ペ」
響「ん、ぺ?」
麗「ぺ、ペッタンコで悪かったわねっ!!」
響「ギャアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
…あれ、何でこんなことに。
★短編集其ノ一終わり★