「そんな構えでは私の剣技を防ぐことは出来ません…」
「ふん…。そんなのやってみないと分からないだろ?」
「そうですね、ではお望み通り死なせてあげます…。
この妖刀は七つの型で出来ているんですが、
七つ目の型が終わった時にはあなたはもう血まみれの状態で、
その冷たいコンクリートに横たわっているでしょう…」
―マジかよ…。
俺は零のいう言葉が冗談の様に聞こえず、少し後ずさりしてしまった。
「ではいきます…。壱の型…『流血祭』!!」
「ぐはっ!」
一瞬の出来事だった。
そう、たった一度…瞬きしただけで、
俺は何と地面に膝をついてる状態になっていたのだ。
「おや?まだ壱の型しか出していなのに、
もうその状態だなんて本当に最後まで行くんでしょうか?」
零はまるで嫌味の様に言った。
「へへっ…。少し油断しただけだ」
「でしょうね…。それくらいで見逃す程、私は優しくはありません…」
―この言葉…初めて霄にあった時に言われた台詞と似ている…。
「弐の型『針血祭』!!」
グサグサグサッ!
ブシュ〜ッ!!
大量出血の音。真っ暗な夜に宙を舞う大量の血液…。