小説『魔界の少女【完結】』
作者:YossiDragon()

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「そうか…。私もお前に会いたかった。

よしよし…。これからは、ずっと一緒だからな…」

「本当ですか?」

「いい加減、身内に対して敬語を使うのはやめろ?」

「は、はい…グスッ!!」

零は崩れ落ちるように床に膝をつき、しばらく泣き続けた。

俺は、その光景をボ〜ッと霊におぶられたまま眺めていた。

何というか昔を思い出す…。

俺の家族…

―母さんと父さん元気にしてるかな…。

俺はそんなことを思いながら霊に話し掛けた。

「なぁ、お願いがあるんだが…」

「ふぁ〜あ…何?」

―えっ?何で今欠伸した?まぁいいや。

「俺を二階に運んでくれるか?」

「う〜ん…。じゃあ今度魚料理作ってくれたらいいよ?」

―うわ…現金な奴…。

「あ、ああ…いいぞ」

「やった!」

―全くお前はどんだけ魚が好きなんだ…。

まぁ結局俺は二階に運んでもらった。

そして、俺は自分で血で汚れた制服を脱ぎ、

とりあえず近くのテーブルに置いた。

そして、俺は寝巻きに着替えるとゆっくり布団の中にもぐりこんだ。


―はぁ…。今日はほんと大変な一日だったな。

ルリの腕輪のおかげで出てきた剣も気がついたらなくなってるし、

まぁとりあえず今は体を休めよう…。


そう思いながら俺は就寝した……。

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