「そうか…。私もお前に会いたかった。
よしよし…。これからは、ずっと一緒だからな…」
「本当ですか?」
「いい加減、身内に対して敬語を使うのはやめろ?」
「は、はい…グスッ!!」
零は崩れ落ちるように床に膝をつき、しばらく泣き続けた。
俺は、その光景をボ〜ッと霊におぶられたまま眺めていた。
何というか昔を思い出す…。
俺の家族…
―母さんと父さん元気にしてるかな…。
俺はそんなことを思いながら霊に話し掛けた。
「なぁ、お願いがあるんだが…」
「ふぁ〜あ…何?」
―えっ?何で今欠伸した?まぁいいや。
「俺を二階に運んでくれるか?」
「う〜ん…。じゃあ今度魚料理作ってくれたらいいよ?」
―うわ…現金な奴…。
「あ、ああ…いいぞ」
「やった!」
―全くお前はどんだけ魚が好きなんだ…。
まぁ結局俺は二階に運んでもらった。
そして、俺は自分で血で汚れた制服を脱ぎ、
とりあえず近くのテーブルに置いた。
そして、俺は寝巻きに着替えるとゆっくり布団の中にもぐりこんだ。
―はぁ…。今日はほんと大変な一日だったな。
ルリの腕輪のおかげで出てきた剣も気がついたらなくなってるし、
まぁとりあえず今は体を休めよう…。
そう思いながら俺は就寝した……。