―そういえば、今日休みだったな…。
ったく制服が血で汚れてるからな…。
休みで本当によかった…。
俺はそのまま俺の部屋の扉を開けた。
すると、そこにはストレートの青い髪の毛と青い瞳…そして、
首には金色の鈴がついた首輪をつけ、耳には猫耳…。
しかも、何故かその彼女はメイド服を着ていた…。
俺は、その雰囲気の変わりように一瞬ドキッとして、慌てて扉を閉じた。
―あれ?今の俺の部屋だったよな?えっ、つ〜か今の誰?
えっ、霊?
いや、フードを外した姿をよく見たことなかったから、
分からなかったけど…しかも、
俺が姉ちゃんの部屋から持ってきたフリルの付いた服、
メイド服だったのかよ…。
ん?……ちょっと、待て…。俺の部屋だよな?
一応俺は念のため俺の部屋を確かめる…。
―確かに俺の部屋だ。
もう一度俺は扉を開けるとそこには不機嫌そうに立っている霊がいた。
「な、何をそんなに怒っているんだ?」
「別に…!」
―いや明らかに怒ってるだろその顔…。
「あっそうそう…今この家俺とお前以外誰もいないぞ?」
「えっ!?」
彼女は急に頬を赤らめた。
「ん?どうかしたのか?」
「なんでもない!!それよりも、お腹減った…。食べ物頂戴!!」
―全く、それが人に頼む態度かっての…。仕方ねぇな〜、
にしても霊のメイド服…凄く似合っている…。
いや〜、服も着る人によって変わるんだな…。
でも、どうしてこれが姉ちゃんの部屋に?
まさか…あの男っぽい姉ちゃんがメイド服を…!!?
俺が姉ちゃんのメイド服姿を想像した瞬間、背中に悪寒が走った。
「ううっ…!?」
「どうかした?」
「い、いや…」
―今めっさ殺気を感じたんだが…。
いや、恐らく気のせいだろう…。
俺はふと、机のデジタル時計に視線を移した。