「げっ!?もうこんな時間かよ…」
時間は丁度昼の十二時を示していた…。
―やばい、最近起きるのが遅れてるよな気がする…。
ったく、これだから困るんだよな…。
本当は俺もさっさと寝たいのだ。
しかし、眠れない原因がある…それはルリ達だ。
あいつらは、いつもいつも毎夜のごとく俺のゲームをして遊んでいる。
それがもう楽しいゲームではなく、
グロいゲームというから驚きだ。とまぁそういうわけで俺は寝れないのだ。
彼女達のキャーキャーと叫ぶ声で…。
ったく夜中だから静かにしろと言っているのだがどうしても聴いてもらえない…。
今ではもう言うのが疲れて諦めている状態だ。
「じゃあ、昼食の準備するから降りて来い…」
「はぁ〜い…」
俺は部屋の扉を開け、少し段が急な階段を降りていった。
その時、馴れないメイド服のせいか霊が足をつまづかせ、
階段を降りている途中でこけた。
しかも、俺の後から階段を降りてきていたので、俺は彼女に押し倒され、
そのまま一緒に階段を転がり落ちて行った。
ガタガタガタガタ!バタンッ!!
「イッテテテ…。ったく、何してるんだ…」
むにっ…!
「んっ!?」
「なっ!何処触ってるのよ!!」
「えっ!?」
俺は霊に押し倒され仰向けの状態になって、彼女と顔が向き合う様な状態になっていた。
しかも、その霊の胸を触っていたのだ。さらに、最悪なのはその時だった。
ガチャッ!!
聞き覚えのある玄関ドアの開閉音…。
それはこの間姉ちゃんに破壊されたドアの音だった…。
―まさか、ルリ達が…!?
俺の嫌な予感は見事的中した。