「行くぞ!」
「来い!!」
その声と同時に一瞬にして、二人は攻撃を開始した。
「早い…」
俺は目で追いつけなかった。
それほどまでに二人の攻撃は激しく凄まじいものだったのだ。
「響史…」
「ルリ、すまねぇがこの秋次って奴を中に運んでみておいてくれるか?」
俺の頼みに何かを思ったのかルリは心配そうに俺を見つめた。
「何処かに行くの?」
「あ、ああ…。あの二人の戦いを止めねぇと。
周りの住宅地に被害が出るだろ?」
「そうだね…。頑張ってね?それと、気を付けてね…」
「ああ」
そう言って、俺は靴を履いて霄と雫の後を追った……。