第十三話「本当の目的」
俺は二人の後を追って、
広い住宅地の真ん中にある光影中央公園にやって来た。
二人は、そこに着地すると勢いよくぶつかり合い、攻撃を与え続けた。
「くらえ、水連弾!!」
「烈風波!!」
お互いの攻撃がぶつかり合い、相殺される…。
俺はその戦いを見て、さっきの雫が言っていた言葉を思い出していた。
だが、奴らを止める方法はこれしかない。
そう心に決心した俺は二人のいる場所に向かって一直線に走った。
「止めろ〜!!」
俺は二人の間に分け入り、戦いを止めた。
二人は俺の行動に驚きながらも、冷静に対応した。
「何をやってるんだ、響史!そこをどけ!!」
「その通りだ、人間のお前には関係のない戦いだ。邪魔をするな!!」
「うるさい!!俺は、お前達にこれ以上ここで戦わせるわけにはいかないんだよ!!」
「どういう意味だ!!」
「周りを見てみろ!!」
俺の言葉に反応し、二人は少し面倒くさそうな顔をして辺りを見回した。
公園の地面は二人の攻撃で水で濡れたり、
地面がえぐられていたりして、遊具は壊れたりしていた。