小説『魔界の少女【完結】』
作者:YossiDragon()

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「最近の悩みは…苦労になやまされることです」

「へぇ…若いのに大変ですね〜…あっ、もしかしてそれが原因で白髪になっちゃったんですか〜?」

―下倉…てめぇ、ぶっ殺すぞ!?


「いやだな…これは地毛ですよ…それに、これは白髪じゃなくて、

銀髪…ていうか、もういい加減終わっていいですか?」

「え〜まだ、何か言えよ〜!!」

ヤジの飛び交う声…。

―ああ…なんかもうやる気がうせてくる…。今すぐ帰りたい…家に今すぐに帰って寝たい…。


そんなことを思っていたその時…。

「皆、もうやめてよ!これ以上、響史をいじめないで!」

「る…瑠璃ちゃん…ごめん、俺も少しやりすぎたよ…」

「私も少し、やりすぎたかもしれませんね…」

―あれ?何で、いじめを止めてあげる、優しいお姉ちゃんみたいな雰囲気になってるの?

何で、俺いじめられて泣いてお姉ちゃんに助け求めてる、弟的な立場になってんの?

つうか、立場逆転してね?


「うん、分かってくれればいいんだよ…」

―それ、弟のセリフ!!


「じゃあ、二度としないって響史と約束して?」

「はい…!」

―何で一件落着みたいな感じになってんの?つうか、完全にそれお姉ちゃんの役目だよね?

お前、妹っていう設定じゃなかったの?


「神童…さっきは、ごめんな?ちょっと、俺もお前が羨ましすぎて嫉妬してたのかもな!

それに、女子なら他にもたくさんいるしな…」

―変態の意見はどうでもいい…。


「神童君…私も、さっきは少しいたずらが過ぎましたね…これからは、

ちゃんと皆平等に扱っていきますので、先生を許してください…」

―下倉…先生…立場本当に大丈夫?何で、年下に操られてんの?


まぁ、何はともあれ、自己紹介も終わり…、俺達は友情を深めるということで、

二時間目の残りの時間は外で、ドッジボールということになった。



そして、下校時刻になり俺達は一緒に家に帰った。途中で、零と合流し、合計六人で我が家に帰った。

明日は土曜日で休み…何もないといいなと、心の中で思いながら俺は今日も狭い一人用のベッドの上で、

六人揃って五人の少女に囲まれて眠りにつくのだった……。

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