小説『ソードアートオンライン~1人の転生者』
作者:saito()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

新年のクエスト

俺たちは新年のクエストを受けるため正月にだけ出現する神社へ行った。

そこで、神主に依頼を受ける。

依頼は………

【決戦&#8252;闇に落ちた神龍&#8252;】

内容というと、第12層にある暗黒の山に住む黒龍の討伐らしい……

なんでも今年の干支が龍だけに龍の討伐がクエストなんだろう……とサイトは思った。

報酬はそれぞれが使っている武器で最も熟練度が高い武器がもらえるらしい。

4人でクエストを受注して、俺たちは転移門まで向かった。

「「「「転移ドルワーム」」」」

明るい光が俺たちを包み次には第12層のドルワームに来ていた。

この街は鉱山都市でいろいろな鉱石を手に入れることができる、そのためここには鍛治職人が多い。

俺たちも武器や防具の手入れにはよくこの街を訪れているからな。

念のため俺たちは武器を研磨してもらい切れ味と耐久値を回復させてから暗黒の山に向かうことにした。

武器を研磨出している間に回復アイテムや転移結晶など消耗品もそろえることも忘れてはならない。

すべての用意が終わり、俺たちはドルワームの街を出た。

しばらく、進むと暗黒の山の入口に到着した。

山を見ると暗黒の山というからもっとアストラル系モンスターが多いかと思ったが、どっちかというと動きは遅いかもしれないが、基本的な攻撃や守備の高そうな物質系のモンスターや炎系のモンスターが多いようだ………

キリトがモンスターを見て

「これは堅そうなモンスターばかりだな、無理せずみんなでスイッチしていこう。」

「そうだな」、「ええ、そうしましょう」、「私もそれでいいと思うわ」

みんな、キリトの作戦に賛成した。

「んじゃいこうか。」

俺がみんなに促すと目付きが真剣になった。

暗黒の山は山と言っても内部から進んで行く洞窟ダンジョンだ。

中を進むとゴーレムや鉄でできた機械人形など、見るも堅そうなモンスターばかりだ。

だが、サイトたち四人にかかれば倒せない相手ではない、

「スイッチ!」


「はぁあああー!」

キリトとアスナのペアがゴーレムを倒した。トドメをさしたアスナにアスハ

「おつかれ〜」

とこえをかけていた。

俺は周りを警戒してながら、そんな光景を見守った。

すると、安全地帯が見えてきた、

「あそこに安全地帯がある。そこで一休みしよう。」


そういって俺たちは安全地帯入った。

「ふぅ…少し休憩してから行こう。」

アスハがそういってみんなもそう思ったためしばしの休憩となった。

「さて、飲み物持ってきたからどう?」

アスナがメニューウインドウを開き、コップと飲み物の入った器をオブジェクト化した。

「さすが、お姉ちゃん&#8252;用意がいい〜!」

「うふふ♪」


アスナは四人分の飲み物をそそぎ、配った。

15分ほど、休憩して先に進むことにした。


安全地帯をでて左に曲がったところに部屋が、あった。

「どうする?」

キリトが意見を求めた。

「罠かもしれないよ?」

アスナが最もな事を言う。

「でも、ここに入るしか道はないよ?」


アスハがこれまた正論を言う。

俺はみんなに任せるといって周囲の警戒をしていた。


結局先に進むために入るとという結論に至った。

重々しい扉を開けた。

中に入った瞬間部屋の隅にあった、燭台に炎が灯る。


すると目の前に大きな黒い龍が現れた!

【Metal black dragon】

「「「「メタルブラックドラゴン」」」」

全員の声が重なる。

そして、全員がそれぞれの武器を構える。


ドラゴンが部屋に侵入したもの達に向かって威嚇するかのように雄叫びをあげた。

「ゴァアアアアーーー!」

「いくぞ!」

キリトの掛け声とともに全員が動き出す。


-10-
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える