小説『ソードアートオンライン~1人の転生者』
作者:saito()

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なんだ、この状況は………

一応助けたはずのリーファには思いっきり敵視されており、キリトも苦笑いをしながらこっちを見ている。

「お、俺は君を斬るつもりはないよ……」

「……………」

だめだ完全に警戒されてる……

サイトがだめかと思ったときにリーファが口を開いた

「あ、あなたって、何者なの?なんなスキル初めて見たよ!」

「ってそっちかい!

まあ、あのスキルは少し特殊だからな」

とまどいながらもなんとかごまかそうとした。

「ところでこれからどうする?俺は一旦スイルベーンっていう街に行って依頼人に会いたいんだが…」

「ああ。構わない。俺も装備を整えたいからな」

2人の目的地が決まったようだ。するとリーファが

「スイルベーンに行くなら案内するよ?」

と申し出てくれた。

「そうだな。お願いするよ。構わないよな?」

「ああ。もちろんだ。」

「っと自己紹介がまだだったな俺はサイトだ。種族はダークエルフだ。」

名前を聞いた瞬間リーファが一瞬、うん?と首を傾げたがすぐに自分も自己紹介をしてくれた。

「私はリーファ。種族はシルフよ。」

「俺はキリト。種族は、っと……スプリガン?だ。」

一通りの自己紹介が終わったのちリーファが一つ忠告をしてきた。

「案内はするけど、歓迎はされないわよ?特にダークエルフのあなたは。」

「もちろん承知の上だ。幸いにもしばらくは夜だ。暗黒魔法を使って姿を消すよ。」

闇魔法のほかにも暗黒魔法もダークエルフの得意呪文なのだ。

「俺は大丈夫なのか?」

キリトも異種族のため聞いてみた。

「あなたはスプリガンだから特には大丈夫よ。正直スプリガンはあまり狙われないわ。」

その言葉に喜ぶべきか悲しむべきか戸惑ったようだ。

「さて、行くか?」

「パパ!」

ユイとレイが胸ポケットから出てきてキリトとサイトの肩の上にちょこんと座った。

「あ、こら!出てくるな〜。」

「ぱぱ?!」

2人の爆弾発言にリーファが固まってしまった。

〜説明中〜


「ふーん、

つまりこの子たちはナビゲーションピクシーでちょっと変わっててだから2人のことをパパと呼ぶんだ。」

「そういうこと。分かってくれたか?」

「ええ。それにしても珍しいわね。ナビゲーションピクシーって限定で私も噂は知ってたけど実物は初めて見たわ。」

「とりあえず移動しようか?」

「そうね。いつまでもフィールドにいるのは好ましくないわ。」

「2人とも、戻って。」

キリトに促されてそれぞれ胸ポケットに入り顔だけひょっこり出した。

3人は羽を出して飛び上がった。

「スイルベーンで用事が済んだらどうするつもりなの?」

キリトが表情を変えた。

いいのか?と俺が目で合図を送るとああ。と目で返してきたので俺は説明することにした。

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