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感じるのは安らぎだ。
俺はゆっくりと目を開けるとアスハの膝枕で寝かされていた。
「サイトくん……気がついた?」
アスハが優しく声をかけてくれたのだ。
「ああ……なんとか、な。」
「もう!無理しないでよ!」
アスハが俺の顔をだきながら言った。
「……すまない。」
そう、まだあの頃のデスゲームの記憶が有る限り、アスハの過保護は止まらないだろう。
俺はアスハの顔を見つめそっと口づけをした。
「……………ゴホン。」
近くから咳払いが聞こえてきたので、そちらを見るとそこにはリーファと復活したレコンがいた。
リーファが顔を真っ赤にしながら言った。
「ラブラブなのは結構ですけど、私達いますよ………」
「いいもんねーサイトくん?」
アスハものともせずに俺に抱きついてくる。
「ア、アスハ………」
俺は戸惑いながらも思った。
これで………
あとは、あいつが自分でなんとかするだろう。
自分の手でアスナを助けるだろう。
俺たちは互いに頷きあい、ログアウトをした。