小説『ソードアートオンライン~1人の転生者』
作者:saito()

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俺は自室で目を覚ました。


時刻は8時半を過ぎたところだ。


俺は和人が戻ってきたら必ず病院に行くだろうと思い、服を着替え和人の帰りを待った。


20分くらいして、和人の部屋から物音が聞こえた。


おそらく、終わらせて戻ってきたのだろう………


廊下に出て和人の部屋に行こうとしたら直葉と会った。

「あ、彩斗さん……」

「よお、直葉。どうやら同じことを考えていたようだな。」


俺は苦笑いしながら、和人の部屋のドアを叩いた。

「彩斗、今すぐ病院に行ってくる!詳しい話しは後だ」

俺の思った通りだ。


「そうくるだろうと思って迎えを手配しておいたぞ。

今、家の前に待たせてある。」

「サンキュー!さすが彩斗!」

和人のお調子者にも困ったものだ。

すると話し終えたと同時に支度を済ませた和人が出てきた。

そこで、直葉と目があった。

「「あ、…………」」

お互い言葉に詰まってしまった。


がすぐに和人が切り出した。

「ごめんな直葉。俺、今は行かなきゃいけないんだ。

俺の到着を待ってる人がいるから………」


「うん………」

一言だけ頷き、小さなバスケットを差し出した。


「これ、作ったんだ。食べて。」


台所から音がすると思ったら直葉がおにぎりを作っていてくれたのか。

俺と和人はありがたくそれを受け取り。

家の外にでた。


「あ……雪。」

「え……」

「どうりで寒いわけだ。」


俺たちは家の前に止まっている車に乗り込んだ。


「いそいで、むかってくれ!」


車は明日奈のいる病院むけて走り出した………



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