小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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場には長く、重い沈黙が流れた。その沈黙を破ったのは、緊張感のない声で帰ってきた井原だった。
「な…何ですか〜これ〜…見てるだけで…気分が…」
「そう。これがあいつの殺人だ。まだ今回の事件は軽い方だったっていうことだねwっていうことは証拠はまだ残ってる可能性がある…早く捜査しないと。あ、聞くの忘れてたけどさ。死体の状況ってどうだったの?」
「ああ、まだ言ってませんでしたねぇ〜亡くなったのは亜降 御斗(あふる みと)さんですぅ〜死因は毒殺で、体内からは亜ヒ素が検出されましたぁ〜そして手の中にあったグラスにも亜ヒ素が検出されてますぅ〜」
「そうwじゃ、事情聴取に行こうか。お前らも付いてくる?」
そういうと来井は神威と大場に目線をやった。
「おお、俺も行く〜」
「じゃ、俺も。」
…やたらと人数も多い気がするが、まあいいか。
「それじゃ、レッツ…」
来井がそういった時だった。
「…ただいま。」
「ああ…帰ってきちゃった。」
そう、青田が会場へ来たのだ。

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