小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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―パーティー会場 花茂芽―
「…大場君、これどういうことかな?」
私は微動だにしない大場に話しかけた。
「…大場。お前、トイレにいたんだね?」
「は?何言っとんの?俺今日はこの結婚式場で一回もトイレ行ってねぇしw」
「大場君。あの映像があるんだから、嘘は吐けないよ。」
と言っても大場にあの映像が見えてるわけないか…
「あれ、嘘ちゃう?」
「…もしかして、大場君も見えてたの?」
「ああ、うん。とにかく、俺はトイレ行ってへん。」
どういうことだ?確証があるのにそれを否定し続ける…?
「神威さん、あれは本当なの?」
「え?うん。あれはホンマに俺が見た…」
「でも待って。」
続けようとする神威の声を来井が遮った。
「俺が映し出したのは神威の心と記憶。お前がこんな感じの妄想をすればそれを映すことも可能…簡単に言うと、お前が嘘を吐いたっていう可能性もありえるって言うことだね。」
「…なッ!じゃあ何?俺が嘘吐いて師匠に罪をかぶせた…と?」
「まぁそうムキになるもんじゃないよwあくまで可能性。ついでに言っとくと、俺にも青田に連れたかれた時はアリバイがなかったわけだから…俺も容疑者だよねw」
…じゃあ…

この空間にいる私以外の人物が全部容疑者…?

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