小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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―事件現場 正治―
…疲れた…
二人を引き受けたはいいが、どうも使い道がない…
一方はうるさいし、一方は何も喋らない。この空間の中で俺は耐えていられるのか…
「そもそも、ここってもうすでに警察が捜査はしたんだよね?」
すこし気分を変えるために井原に質問をしてみた。が、返ってきたのは意外な、そして絶望的な言葉だった。
「え?知りませんよぉ〜?」
…危ない。怒り爆発寸前だった。
しかし、何が見つかるものでもなく…ん?
「なぁ、井原。このキーホルダーは…」
「あ、正治さん知らないんですかぁ〜?それ、今結構人気のあるアニメのキャラクターなんですよぉ〜名前は…」
「…ごめん、もういい。死ぬほど興味ない。」
だが、被害者はアニメが好きだと言った人間ではなさそうだ…じゃあこのキーホルダーは誰…
…犯人か…?
だとすればこれは大きな手掛かりになる。第一、今回の事件が本当に快楽殺人者によるものだとすれば…
「なぁ、もう一つ聞いていいか?」
「なんですかぁ〜?」
「今回の事件、狙われた殺人なのか?確かに殺人予告状はあったが…」
「あ、正治さんあまり今回の事件あんまり知らないんですねぇ〜今回の事件は確実に狙われたものなんですぅ〜」

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