小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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「何故断言できる?」
俺は井原に言い寄った。
「ワインアクセサリーですぅ〜知らないですかぁ〜?」
「ワインアクセサリー…そうか。事件は狙われたもの…そういうことか。ワインアクセサリーはだれのワイングラスかを見分けるためのアクセサリー。だからそのグラスに毒が入ったということはその対象の死を表す…ということか?」
「正解ですぅ〜えらい、えらい!」
…なんともまぁイライラする。
人に褒められてイライラすることは初めてだ。喋り方に原因があるのだろう。
つまり今回の事件は誰でもいいから殺したい快楽殺人者ではなく、狙った快楽殺人…
殺人者は相当の手練。この場合は何か法則性が見られる事が多いのだが…
今までの殺人も関係しているのか?じゃあ今までのpoison factoryの事件も調べる必要が…
自分の中で考察をしている時、俺はトイレの中をグルグル回っていた。
「…トイレしたいならすればいいじゃないですかぁ〜?」
「そういうことじゃない!考えていたんだ!」
…彼女の発言は俺の神経を狂わせるようだ。

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