小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

―運命ノ輪 来井―
俺は地面にタロットを落とし、空間を作った。
「青田ぁ…貴様何故嘘を吐く?アオータスお前もか?」
「それブルータスじゃない?」
「なんだ、冗談をかわす余裕があったんだwいいねぇそのふてぶてしさw」
「…それはどうも。」
青田はいかにもつまらなさそうな顔でうつむいた。
「で、お前もかってどういうこと?」
「貴様が嘘をついた理由、だれかかばってない?」
「…?」
あいつは首をかしげている。
しかし、どうやら図星のようだ。奴の後ろには悪魔のカードが現れた。
「誰をかばってるんだろうね…何となく予想はついてるけどwでもそうはあって欲しくないなw小説が面白くなくなるw」
「…さっきからブツブツと何言っとんの?」
「お前…大場をかばってない?」
「…大場?なんでさw」
「…じゃあ神威とか?」
「はぁ?俺神威なんか見てないよ?」
とうとうボロを出しやがったか。世話の焼けるやつだ。
「…誰が見たといった?」
「…!?」
「誰も神威が近くにいたとは言ってない。まして、見たか?なんて質問もしてない。じゃあ何で目撃についてだと分かったんだ?」
「…もういいよ。話すわ。」
そう言うと青田の後ろの悪魔は消え去り、空間ももとに戻っていた。

…あまり時間掛からなかったな。無駄に使った労力だった。

-29-
Copyright ©狂ピエロ All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える