小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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「行き詰ったかい?そりゃそうだ。これはかなりの難問だからねぇ…」
「…………」
「…深刻だね。こういうときは発想の転換が必要なんだよ?」
「発想の…転換…?」
「そ。先入観は科学者最大の敵だからね。だからこう考えてみたらどうかな?偽造工作は何か?じゃなくて、何なら偽造工作に当てはまるか?ってねw」
何が…偽造工作に当てはまるか…?
その時私の頭の中にいろんな言葉が一斉に蘇った。

『この人…もしかして…?』
『大場…君?』
『は?何言っとんの?俺今日はこの結婚式場で一回もトイレ行ってねぇしw』
『あれはホンマに俺が見た…』
『アオータスお前もか?』
『おい青田…ふざけるなよ?俺お前と会ってないし…』
『え?おかしいな…ちゃんと会っとるって。話もしたし。』

…!まさか…!!
「来井!もしかしたら…」
「ん?」
「犯人の偽造工作わかったかも知れない!」
「ほう…何さ?」
来井は首をかしげていた。どうやらまだわかってないようだ。
聞かせてやることにしよう。私の推理を。

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