小説『二杯目のミントティーは誰のため?』
作者:狂ピエロ(カガク生活)

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「poison factoryによる殺人の共通点、それはさっきお前が言ってたやつでは足りなかったんだよ。」
「ほう…足りない…と。」
「ああ。一番大切なのが…ここだ。」
正治は各事件の発生日時を指さした。
「5月12日、6月12日、7月12日…あれ?」
「そう。事件は全て12日に起こってるんだよ。」
「…ふ〜ん…で?」
来井の一言で場の雰囲気が凍りついた。
「これ、事件に関係してるの?」
「…そうでもないのかな?でも、事件の法則っていうのは一応木に留めておいたほうがいいかもしれない。」
「そうだね。一応ね。」
何となくは和んだが…
「あのぉ〜…いいですかぁ〜?」
コイツが首を突っ込んできてしまった。
「…何?」
二文字で返事をされていた。
「これぇ…事件関係者の証言とかまとめたんですけどぉ…」
少し引くように井原は書類を提出した。
「…お前、すごいじゃん。」
「えへへ…私もやれば出来るんですよぉ〜?」
正治に褒められた井原は照れくさそうに笑った。そして正治はその書類を読んだ。
「…どうだろう…わかんないなぁ…来井どうだ?」
「…ちょっと私は!?」
あまり放置されてイライラしたからか、私は大声で言ってしまった。
「お前青田の気にやられたのか、あまり気付かなかったよ。ま、二人で見てみてよ。」
私は来井と二人で書類に目を通した。そしてその数秒後だった。
「…!!!これは!!」
「…?何よ?」
来井がいきなり大きな声をあげた。
「…話は後でする。とりあえず関係者全員パーティー会場に呼んで。この事件、俺が解決してみせる。俺の友人達を陥れようとした犯人に、俺がトドメをさす。」
それだけ言うと来井は部屋を出ていってしまった。このリストに何が…
とりあえず私は関係者を会場へ集めることにした。

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