「できないわよね?あなた、あまり証拠ないんでしょ?」
「…ま、それは認めるけど…俺の話し方、特徴無かった?」
「…は?」
ちんぷんかんぷんな顔をしている白樺に、俺は呆れ顔で教えてやった。
「敵に塩を送るじゃないけど…お前、チェスはわかる?」
「出来るわよ?たまに青芝ともやってたしね。」
「じゃあわかると思ったんだけど…チェスっていうのは相手の手を見て、さらに相手の先の手を読んで戦うでしょ?俺の喋り方はそれを真似てるんだ。それで何回か成功してるしwだから…俺の喋り方、気を付けてね?」
「…ありがと。」
白樺はふてぶてしく礼を言った。だが…ヤツの目は真剣そのものだ。
ナメてかかると…痛手を負うのは明白だろうな。俺も全力で向かうしか…