小説『とあるバカとテストと超電磁砲 文月学園物語』
作者:御坂 秀吉()

しおりをはさむ/はずす ここまでで読み終える << 前のページへ 次のページへ >>

バカと姫路と学園祭 〜Help me, TOUMAAAAA!!〜

俺と御坂は雄二たちと合流した


「・・・・・・営業妨害か」

歩いている雄二の目が鋭くなる。
学園長室に行った時と同じ目をしている。何か思うところがあるのだろう。

「まさか。そんなこと誰もしないよ」

「いや、それが雄二の言ったとおりなんじゃ」

「マジでか?優子や久保はどうしたんだ?
   あいつらがいれば解決するだろ?」

「姉上はその・・・ちょっと・・・。久保は今は休憩中で居らぬ」

「ん……そうか。なら他の人には難しいな」

「相手はどこのどいつだ」

「うちの学年の3年じゃな」

しかもよりによって3年生か。
まったく生徒の中では1番大人なくせに……
すると教室近くとは言え、廊下までに響く大声が聞こえてきた。

「む。あの連中じゃな」

「あいつらか」

そこで営業妨害していたのは3人。いずれも男だ
1人は中肉中背の一般的な体格と小さなモヒカンという非一般的な髪型をしている。
もう1人は、175cmぐらいの普通の体格で、こちらは丸坊主だ。
最後の1人は中肉中背の一般的な体格でオールバックの髪型をしていた。

そこであの3人が大声で何か言っていた

3年「なんだ!?風紀委員だぁ?そんなんしらねえよ」

3年「こんなものを出すなんて信じられねぇよ」

とクレームをつけていた。そこに

「あら、やっと戻ってきましたの」
白井がこいつらに話しているところだったみたいだ


「ごめんね黒子。こいつらの相手なんかさせちゃって」

「別にかまいませんわ。それよりこいつら全然話をききませんの」

A「さっきからあのお客が木下さんの作った料理にクレームをつけててね。」
Aクラスの女子が説明してくれた。

「何!?……優子の作った料理にクレームだと……」

「ごめん、元輝。私の料理のせいでお店に迷惑をかけてしまって」

優子が悲しげに謝る。

なるほど。優子が対処できない理由はこれか。

「大丈夫だ、優子。おまえの料理が不味いわけあるものか。
気にするな。……そうだな…じゃあ少し早いけど休憩してこい。
秀吉、順番が変わるが優子と一緒に休憩してきてくれ」

「で、でも…」

「そうじゃな。姉上、せっかくの祭りじゃから一緒にいろいろ見に行くのじゃ」

秀吉に優子をまかせ休憩に行かせた。
……さて、あいつらには仕返ししないとな

「ムッツリーニは厨房を、明久はホールを頼む。
   今から俺はアレを殺るよ(ニコッ)」

俺は親指をあの3人組のほうへ向ける。

「ちょっとまて、俺にも行かせてほしい」
上条が帰ってきた

「嘘でひとを傷つけるなんて許せない」

「わかった。こい上条!!」

「おう!」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


3年「まったく風紀委員なんかじゃなくてここの責任者はいないのか!ここの責任者をだ─ゴペッ!」

「私が当喫茶の責任者の大濱元輝です。何かご不満な点はございましたか?」

俺は礼儀正しく頭を下げる。ただし殴りつけた後にだが

3年「不満も何も、今連れが殴られたんだが・・・」

「おまえら、恥ずかしくねぇのかよ3年にもなって」

3年「なんだ?そこのツンツン頭。俺達に説教か?」
上条さんお得意の説教タイム

「上級生のくせに営業妨害とはお子様だな、三下!!」
上条はいいはなった

3年「なにが『三下』だぁ!?てめぇなめてんのかコラぁ!!」

「てめぇらの嘘のせいで悲しんでいる人がいるんだぞ」
元輝も参加した

3年「へっ、こんな料理作るからだろうが。バーカ」

「どこが不味いんだ、言ってみろよ三下ぁ!!!!」

3年「上等だやってやろうか」



「「てめえらが嘘で人を気づつけることをやめないんなら、
まずはその腐った幻想を、ぶち殺す!!!」」


俺と当麻は本気で3年に殴りかかった

3年「ふざけんなよこの野─ふぎゃあっ!」

3年「おい常村!この野郎。何を─ぎゃああ!」

「あいつに謝れよ、三下ぁ!!!」

優子の料理を不味いとかぬかしやがったんだ。
こいつらは万死に値する!

「わ、わかった!すまなかった!だから夏川と島村で勘弁してくれ!」

島村「ちょ、ちょっと待てや常村!お前だけにげるっていうのか!?」

慌てる坊主頭の夏川と呼ばれた男とオールバックの島村と呼ばれる男

「さあ歯をくいしばれ」

常村「い、いや、もう充分だ。退散させてもらう」

常村(モヒカン)先輩が撤退を選ぶ。懸命な判断だが…

「おそい!!」

「───これで終了だな」

当麻は拳を決めて何も無かったように立ち上がる。
俺もも夏川(ボウズ)先輩に仕返しを終わらせた。

常村「お、覚えてろよっ!」

倒れた2人も引きずりながら去っていくモヒカン先輩。これで問題は片付いたな。

「明久あいつらの特徴覚えているか?」

「うん。あの常夏島トリオの事だね」

明久にしてはいいネーミングセンスだな

「なに!?何があったの!?」

「どうしたんですか?」

「ちょっと営業妨害が起きたんで、こいつらが対処してくれたってとこだ」

「そうだったの。私たちがいない間大変だったわね」

「さあ仕事に戻ろう。
お客様大変お騒がせして申し訳ございませんでした。
このあともごゆっくりとお食事をお召し上がりくださいませ」

俺は一度客に頭を下げると他の皆も俺と同じように頭を下げた
  
客『これが不味いって・・・・・・あいつら舌がおかしいんじゃないのか?』

客『美味しいのにね』

客『あ、こっちに紅茶とシフォンケーキお願い』

「・・・・・・紅茶とシフォンケーキできた」

「早っ!?」

「・・・・・・今行く」

「雄二、明久、翔子は厨房を、俺と瑞希と美波とビリビリはホールを頼む」

「だから、ビリビリじゃないってば!!」

俺は皆に指示を出す。そして、そのまま注文を取る人、運ぶ人それぞれ仕事に戻った。





「・・・ところで、元輝君でしたっけ?」
不意に後ろから話しかけられた

「えっと白井さんでしたっけ?どうかしました?」

「いや、その腕章って、風紀委員ですよね?」
マークの書かれた腕章を指差す

「ええ。あさってから177支部に配属される大濱元輝です」

「あら、わたくし177支部所属ですわ。白井黒子ですの。よろしくあそばせ」



最低でもこの先は楽しい未来になりそうだ

-17-
Copyright ©御坂 秀吉 All Rights Reserved 
<< 前のページへ 次のページへ >> ここまでで読み終える