小説『とあるバカとテストと超電磁砲 文月学園物語』
作者:御坂 秀吉()

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バカと鉄人と初めてのFクラス  〜とーまは不幸体質なんだゾ〜



問:ある男が世界征服をしようとしています。その男はどんな人か、考えなさい。

吉井明久の答え
ヴォルデ○ート

教師のコメント
現実にいたら怖いですね。

上条当麻の答え
まずはそのふざけた幻想をぶち殺す!

教師のコメント
がんばってください





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〜その後〜

気が付くと、ある家にいた。たぶんここが俺の家なんだろう。

周りを見ると、文月学園の制服と、怪盗キッドの服があった。

(やっぱ、夢じゃなかったんだ)

机の上の手紙を見ると、今日は始業式だとわかった。

(行くか。楽しみだな・・・文月学園)








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<ちょっと前にさかのぼる>
〜学園都市〜

「ええっ〜」

マンション中にある男の悲鳴が聞こえた。

「とーま。どうしたの?」

インデックスが訪ねる。

「インデックス。これを見ろ。」

手紙にはこう書かれてあった。
(学園都市統括理事会より通達 全学生諸君は現在の学園都市の混乱が収まるまで学園都市への立ち入りを禁ずる。準備期間として2日の猶予を与える。したがって、4月5日に学園都市入口のゲート前に集合すること。)

「なんだこれ。あいつら、いい加減さにもほどがあるだろ。」
「でも、とーま。どうするの?さすがに逆らえないでしょ。」
「そうだよな。ああ不幸だ…」







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〜4月7日・文月学園始業式〜
08:25

元輝は文月学園の校門前にいた。
「すいません、転入生なんですけど・・・」

全身筋肉質の先生に話しかける。たぶん、この人があの『鉄人』なんだろう。
「おおー君が転入生の大濱元輝君か。私は西村という。よろしくな」

意外と優しかった。
「よろしくお願いします。ところで、僕のクラスは・・・」

西村教諭はすまなさそうに
「振り分けテスト後の転入生だからすまないが、1学期の間はFクラスにいてくれんだろうか。」

それはいい。バカと見られないでFクラスになれるとは。
「大丈夫ですよ。てか、もうこんな時間!じゃ、失礼します。」

08:40

「おい、吉井!遅刻だぞ。」
「すいませーん」

始業式早々明久は遅刻

「ほら、受け取れ」
「なんですか、これ…」
疑問符を浮かべると鉄人がイライラしながら答えてくれた
「お前の新しい学年の振り分け結果だ。
俺は今まで誤解していた。お前はバカなんじゃないかと疑問程度にしか思っていなかったが…」
(ん?ってことは、Bクラスくらいかな?)
開けると、

『F』

の一文字

「おまえは正真正銘のバカだ」






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〜4月7日・文月学園Fクラス〜

<吉井視点>

二年Fクラスと書かれたプレートのある教室の前で僕は少しだけ躊躇していた。
遅刻なんてしてきて、皆に悪い印象を持たれたりしないだろうか。
まぁ、いいか。

「すいません、ちょっと遅れちゃいました♪」

「早く座れ、このウジ虫野郎」

台無しだ!
「聞こえないのか?あぁ?」

それにしてもなんて物言いだろう。いくら教師とはいえ礼を失しているにもほどがある。
僕は睨めつけるように教壇に立っている男を見た。

「……雄二、何やってんの?」

「先生が遅れているらしいから、代わりに教壇に上がってみた」

「先生の代わりって、雄二が?なんで?」

「一応このクラスの最高成績者だからな」

「え?それじゃ、雄二がこのクラスの代表なの?」

「ああ、そうだ」
ニヤリと口の端を吊り上げる雄二。

えーと、椅子にでも・・・椅子がない。
クラスメイトは皆床に座っている。
どうしてか?その理由は簡単。椅子さえ支給してくれないクラスだからだ。

「席についてもらえますか?HRを始めますので」

「はい、わかりました」
「うーっす」

僕と雄二は、それぞれの返事をして席(?)に座った。

そのあと、担任の福原先生の紹介があって、

「では、自己紹介でも始めましょうか。そうですね。廊下側の席の人からお願いします」

「木下秀吉じゃ。演劇部に所属しておる」

ん?秀吉じゃないか…

「…というわけじゃ。今年一年よろしく頼むぞい」

「転校生の上条当麻だ。学園都市から来た。不幸体質なのでよろしくな」

ふ、不幸?よくわかんないけど、確かに不幸かも。なぜか机も壊れてて、座布団の意味もなければ、新品(だと思う)制服がなぜかボロボロだ。

<吉井視点終了>






元輝の番になろうとしたとき、ドアが開いた。

「あの、遅れて、すいま、せん……」
姫路が入ってきた

ん?ん?んーん?

クラス中から声が聞こえた

「ちょうどよかった。姫路さん、自己紹介をお願いします」

こっそり隣の人に元輝は尋ねた。
「えっと、木下だっけ?あの子は?」

秀吉は快く答えてくれた。
「えっと、姫路といってのう、学年次席並みの学力を持っているのじゃ。今、言ってたとおリ、途中退席は0点扱いじゃからFクラスに来たのじゃろう」

「そうなんだ。ありがとう」
元輝は慣れない転校生気分に少し不安を覚えた

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