小説『とあるバカとテストと超電磁砲 文月学園物語』
作者:御坂 秀吉()

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元輝ととーまと超電磁砲  〜アンタはムカツクのよ!!〜

問:好きな人へのあいさつを答えなさい。

清水美春の答え
おねーさまー

教師のコメント
好きな人ですけど?

白井黒子の答え
お姉さまー

教師のコメント
最近の人にはついていけません



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「FクラスはAクラスに『試験召喚戦争』を仕掛ける!!」

坂本雄二のその言葉を聞いて皆の自然と顔が青ざめた。


『勝てるわけがない。』

『これ以上設備を落とされるなんていやだ。』

『姫路さんがいたら何もいらない。』

Fクラスのいたるところからそんな言葉が上がる。

試験召喚戦争とは科学とオカルトからできた試験召喚システムにより、テストの点数に応じた強さを持つ召喚獣を喚び出してクラス単位で戦うもの。
普通ならAクラス(最高クラス)にFクラス(最低クラス)が勝てるわけがない。


「そんなことはない。俺が勝たせて見せる。」
自信満々にいう坂本雄二。いいやつだな。

元輝が感心してると、

Fクラスから声が聞こえた。

『何をばかなことを』

『できるわけないだろう』

『何の根拠があってそんなことを』

確かに、一里あるな。

「根拠ならあるさ。それを今から説明してやる。」

聞かせてもらおうじゃないか

「おい、康太。姫路のスカート覗いてないで前に来い。」

「……!!(ブンブン)」

「は、はわっ」

あいつ変態?

「土屋康太。こいつがあの有名な、寡黙なる性職者ムッツリーニだ」

「……!!(ブンブン)」

ムッツリーニ。その名は男子せいとには畏怖と畏敬を、女子生徒には軽蔑を以て挙げられる。
よく堂々とできるよな・・・

『ムッツリーニだと……?』

『馬鹿な、ヤツがそうだというのか……?』

「???」
姫路は意味がわかってないようだ

「姫路のことは説明する必要はないだろう。」

「えっ?わ、私ですかっ?」
学年次席並みの学力があるからな。

「ああ。うちの主戦力だ。期待している。」

『そうだ俺たちには彼女がいるんだ』

『ああ。彼女さえいれば何もいらない』

姫路にラブコールを送っている奴は誰だろう?

「木下秀吉だっている。」
演劇部のホープだということと双子の姉のことでそれなりに有名らしい

『おお…!』

『確か、木下優子の……』

「当然俺も全力を尽くす。」
坂本雄二。こいつも頼りにはなりそうだ

『確かになんかやってくれそうだな』

『坂本って、小学生の頃、神童と呼ばれていなかったか?』

『Aクラスレベルが二人もいるってことか』

「それに吉井明久もいる。」

…………シン…………

上がっていたはずのクラスの士気が一気に下がった

吉井明久。観察処分者の肩書きを持つやつ。こいつよりばかなやつはいないと思う。

観察処分者 教師の雑用係として特例としてモノに触れる召喚獣で力仕事をこなす。しかし召喚獣の負担の何割かは召喚者にフィードバックされるらしい。
つまりバカのペナルティだ。

「まぁ、いてもいなくても同じだ。」

「雄二、そこは僕をフォローすべきところだよね?」

「それに俺たちには最強の戦士がいる。」

「大胆に無視されたっ!」

「上条、でてこい」
ん?上条?そっか、転入生としてきたのか。納得。

上条がだるそうに出てくると、雄二は言った。

「こいつはただの不幸少年じゃねえ。能力者だ」

―――???―――

全員?マークなんですけど

「知らなくて当然だ。俺もさっき学園長から聞いたからな。」

「で、雄二?能力者ってなんなの?まさかオカルト系?」

明久が尋ねる

「バーカ。学園都市ってのは能力者が多くいていろんな能力を使えるんだ。たとえばこの学校にいるそういう転校生の中には、電気系のやつとか…」

ちょっと待て。電気系というとあいつしか思いつかないんだが…
「…などいろいろいる。その中でこいつは、幻想殺し(イマジンブレーカー)という能力を持っているらしい」

「おい、なんで俺の能力を知ってるんだ?」
当麻が不思議そうに聞くと、

「えっ、普通に学園長が言ったぞ?」

てことは、学園都市は当麻の右手を認めたってことか。

『質問なんだけど、その能力って本物?』

「ああそうだ。それを確かめるために、Aクラスの能力者を呼んできた」

嫌な予感

「久しぶりね、アンタ」

その会ったとたんに感じる[びりびり]は間違えなく…




「御坂、お前か!?不幸だぁぁぁぁぁ」


あー御坂美琴登場


「なによ、その反応」
美琴はいらだちながら言っているが、当の本人は頭を抱えている。

「で、坂本君だっけ、こいつに電撃ぶち当てればいいんでしょ。」
言い方がひどい

「ああ。手加減は必要ないぞ」
坂本もひどい

「って雄二あの、見た目で本当に能力があるってわかるから。あんなの当てられたら、上条君が消し飛ぶよ!!」
明久がフォローに回ってるが・・・無視

その後を簡単に説明すると、超電磁砲だして、当麻が止めたのはいいんだけど、周りの人たちが全員、気絶。(スタンガンの要領)

ついでに、元輝はその時、二人の能力をコピーしていたが・・・






〜2時間後〜

「み、みんな、起きたか?まあ、とにかく、俺達の力の証明として、まずはDクラスを征服してみようと思う」


坂本がやっと起きたらしい。ついでにその2時間の間で、被害を受けなかった、上条と姫路と島田と木下とは友達になった。

「皆、この境遇は大いに不満だろう?」

『当然だ!!』

「ならば全員筆を執れ!出陣の準備だ!」

『おおーーっ!!』

「俺達に必要なのは卓袱台ではない!Aクラスのシステムデスクだ!」

『うおおーーっ!!』

(やっぱすごいな。本当にこれからが楽しみになってきたぞ)

「明久にはDクラスへの宣戦布告の使者になってもらう。無事大役を果たせ」

「・・・吉井は死んだか・・・」
元輝はボソッと漏らしてしまった

となりで、秀吉が『?』を浮かべていた。






「騙されたぁっ!」吉井明久が命がけで教室に転がり込んできた。

「やはりそうきたか。」

今、一瞬ブチ殺すぞと明久が殺気を放ったような…

「ちゃんと、宣戦布告してきたんだよな?」

「いちおう・・・」

「ならいい。じゃ、始めるぞ作戦会議」


こうして、打倒Aクラスに向けて一歩を踏み出したのである

-4-
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